2024.11.17
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Column
2023.6.8
SEO
自院のWebサイトからの集患を増加させたい場合にSEOは必須です。
一般的に検索者は検索結果に表示された記事をすべて確認しません。自分の欲しい情報が手に入った時点で検索をやめてしまいます。
自院のWebサイトにアクセスしてもらうには、いかに上位表示をさせて検索者の目に入るかが重要なのです。
今回の記事では、クリニックや病院のSEOのやり方や、YMYL領域で成果をだすコツについて解説します。
目次
クリニックのサイトでSEOをするメリット・デメリットについて解説します。なぜクリニックサイトでSEOに取り組むことが重要なのか理解しましょう。
クリニックサイトでSEOをするメリットは主に次の4つです。
SEOを実施して自院のサイトが検索結果の上位に表示されれば、多くのターゲットの目に触れられます。その結果、サイトへの流入増加が期待でき、問い合わせや認知度向上、来院予約の獲得につなげられる点がメリットの1つです。
また、SEOは広告費用をかけずに集患できます。テレビCMや看板広告などは高額な費用が必要です。リスティング広告もクリックごとに費用が発生します。
一方、SEOでは広告にかかるような高額な費用は発生しません。上位表示が達成されれば、継続的かつ安定した集患が見込めます。
作成したコンテンツは資産となり、自分たちで削除しない限り永続的に残ります。制作した記事を患者さんへの説明資料に活用することも可能です。
SEOでは、スタッフや予算、時間などのコストをWebコンテンツの制作に充てられます。積極的に新しいコンテンツの作成に時間を割き、Googleとターゲットの信頼性を向上させていきましょう。
クリニックのサイトでSEOをするデメリットは以下の通りです。
SEOは、即座に結果を得ることが難しい施策です。コンテンツを1つ制作するにも、構成や文章を考えたりと時間がかかります。さらにコンテンツが上位表示されるには、ある程度のコンテンツ量を制作し、検索エンジンからの信頼を得なければなりません。
SEOで成果を出すためには時間と手間がかかってしまうのです。
また、SEOには一定の専門知識が求められます。効果的な内部施策や外部施策はどれか、コンテンツSEOにおいてどのキーワードで狙うべきか、初心者にとっては難しい側面があります。
まったくSEOに関する知識がない場合は、SEO専門家へ施策を外注することを検討しましょう。
クリニックのサイトのSEO施策には具体的に以下の3つがあります。
以下より1つずつ解説します。
内部施策は、サイト内の構造に関する施策です。検索エンジンのクローラーがサイト内を巡回しやすくしたり、同時に、ユーザーの利便性を向上させる施策でもあります。
内部施策には具体的に以下のようなものがあります。
そもそもWebページは、検索エンジンのクローラーがWebページを巡回し、検索エンジンのデータベースに登録してもらわなければ、いくら検索しても検索結果には表示されません。
検索エンジンにWebページを正確に登録してもらうためにも、内部施策は重要です。
外部施策とは主に、他のサイトからの被リンクの獲得です。Googleはリンク数をSEOの評価基準としています。良質な外部リンクが集まることで、検索エンジンがサイトやコンテンツを有益と評価し検索上位に上がりやすくなります。
ただし、検索エンジンはリンクの質を重視します。悪徳な業者から購入したリンクや、自院のコンテンツ内容と関係性の低いサイトからの被リンクなど、質の低いリンクは逆効果となりかねません。
質の高いコンテンツを提供し、自然な形で他のサイトからの評価やリンクを得ることが重要です。
まずは内部施策やコンテンツSEOに取り組みましょう。自院のサイトを良質なコンテンツで充実させることで、他のサイトからの高い評価を得られ、自然と被リンクが増えるサイトを築けます。
コンテンツSEOは、検索者が求める情報を的確にコンテンツとして提供することで上位表示を目指す施策です。
コンテンツを制作する時に重要視されるのが以下の4つの要素です。
クリニックのサイトでは、発信する情報が4つの要素を活かしたものであることがポイントです。クリニックのサイトだからこそ発信できる専門性や信頼性の高い情報を提供しましょう。
また、コンテンツSEOではキーワードの選定も重要です。自院サイトのターゲットがどのような人かをイメージし、ターゲットが検索しそうなキーワードを設定しなければ思ったような効果がでません。
検索者の求める情報がしっかり書かれているコンテンツは、上位表示されやすく、多くの検索者の目に留まります。
検索者の検索意図をしっかり読み取り、有益なコンテンツを継続的に発信することで流入を増やしましょう。
SEOで検索キーワードが重要なのはわかっているものの、実際にどのようにして決めればいいのか、わからない方は多くいらっしゃいます。
以下より、検索キーワードの決定手順を紹介します。
最初に、自院のターゲットとなる患者像を思い浮かべましょう。ターゲットが抱える「悩み」に焦点を当ててより具体化します。
年齢や業種などの詳細な設定は避けるのがポイントです。特定の個人に限定されるような条件を除外し、サイトの全体的なターゲットに合わせて設定します。
広範なターゲット像を描き、対象を制限しすぎないようにしましょう。
手順①で想定したターゲットの悩みや課題を、より具体的に思いつくままリストアップしましょう。
ターゲットが抱える悩みや課題は、ターゲットとなる患者さんとの会話の中に多くのヒントがあります。患者さんの声に耳を傾け、患者さんのニーズを取りこぼさないようにしましょう。
リストアップした悩みや課題をもとに、実際にターゲットが検索時に使用しそうなキーワードを洗い出します。
クリニックの場合、専門用語ではなく知識のない一般の人が使いそうな言葉でキーワードを考えるのがポイントです。例えば、「風邪」か「急性上気道炎」であれば、一般の人は「風邪」で検索しているだろうと予測されます。
悩みをジャンルごとに分類し、それぞれの悩みに関する主要なキーワードと、それに対する掛け合わせのキーワードを探しましょう。
最後に、調査したキーワードの検索ボリュームを調べましょう。ラッコキーワードのようなツールを使用し、自院のサイトでも上位表示が可能なキーワードかどうか検討します。
上位表示できるかどうか検討する際に、注目すべきはロングテールキーワードです。ロングテールキーワードは、3〜4語の複合キーワードで構成され、検索ボリュームも比較的少ない特徴があります。
検索ボリュームが少ないと多くの流入は見込めずメリットがないと思われがちですが、上位表示を目指しやすく、検索ニーズが明確でコンバージョンに近いキーワードのため積極的に取り組みましょう。
クリニック業界では「新宿 美容皮膚科 シミ取り」のようなキーワードが、ロングテールキーワードです。
一方で、検索ボリュームの大きいビッグワードは競合サイトのドメインパワーが強いため、上位表示は困難です。
まったく検索されていないキーワードや、自院のビジネスと検索意図が合わないキーワードを選定するのは避けましょう。対策をしても、問い合わせや来院などのコンバージョンにはつながりません。
クリニックサイトで狙うべき検索キーワードは主に以下の3つです。
以下より、具体的に解説します。
「治療や施術名」のような単一キーワードはクリニックのサイトで狙うべきキーワードの1つです。例えば、「インプラント」や「レーシック」などです。
Googleはお金や健康など人の生活に関するYMYL(Your Money Your Life)の情報に対して厳しい評価を行います。YMYL領域のキーワードには特に高い専門性と権威性が求められるため、クリニックである専門性や権威性を活かした情報を発信して、上位表示を狙います。
「インプラント」や「レーシック」のような単一キーワードは、ビッグキーワードであるため、上位表示を狙うのは容易ではありません。しかし、サイトの専門性が高まり、上位表示ができれば高い集客が見込める魅力的なキーワードです。
まずは、「治療・施術名+エリア」「治療・施術名+費用」のように組み合わせたキーワードで上位表示を目指し、サイトの専門性を向上させましょう。
「エリア×診療科目名」や「エリア×検査名」「エリア×治療名」などエリアを含むキーワードで上位表示を狙いましょう。
クリニックを選ぶ際に、エリアを条件にする場合が多くあります。特に地域密着型のクリニックでは、エリアを含むキーワードで上位表示されることが非常に重要です。
ただし、ポータルサイトや経営年数が長いクリニックなど、ドメインパワーが強い競合サイトが多く存在しているため、難易度が高いのが特徴です。
「頭痛が続くのはどうして」「肌がかゆく眠れない」「視力を良くしたい」「ニキビの跡をどうにかしたい」など、患者さんはさまざまな悩みを抱えています。
「こんな症状を改善したい」「どうして治らないんだろう」と悩んでいる方々が検索しそうなキーワードを狙いましょう。
悩みが解決できるよう情報を提供し、検索者からの信頼を高めます。
患者さんがどのような悩みを持っているか検討する際には、Google Search Consoleを活用し、自院のサイトにどのようなキーワードで流入しているのかを分析しましょう。
他にも、来院された患者さんの症状やYahoo!知恵袋なども参考になります。自院のクリニックで頻繁に診察される症状や情報サイトに寄せられた質問を把握し、関連するキーワードを狙うことで、より詳細なターゲットに向けたコンテンツ発信が可能です。
自院の「クリニック名」で検索された際に上位表示されるよう対策をするのも重要です。クリニック名を直接入力して検索することを指名検索と呼びます。
クリニック名で検索する人は、ある程度自院について認知しており、来院することを前提に検索している可能性が高いため、コンバージョンに繋がりやすいのが特徴です。
指名検索の際には、自院のサイトにどのようなキーワードで流入しているかを調査し、クリニック名と組み合わせたキーワードでも上位表示を狙うようにしましょう。例えば、「クリニック名+口コミ」などです。
指名検索で上位表示されるためには、タイトルや見出しにクリニック名を入れるなどの施策を実施するのはもちろん、広告や口コミなどでクリニックの認知度を上げる施策も重要です。
クリニックサイトで成果を出すためのコツは次の7つです。
以下より1つずつ解説します。
SEOで成果をあげるためには、サイト内のコンテンツを充実させましょう。コンテンツが充実するとサイトの信頼性や専門性が高まります。
ただし、コンテンツはただ数を増やせばいいわけではなく、検索者にとって有益な質の良いコンテンツを継続的に提供していかなければなりません。
クリニックサイトでおすすめなコンテンツには以下のようなものがあります。
ターゲットのニーズと検索意図を的確に把握し、良質なコンテンツを充実させましょう。
また、クリニックのような医療サイトのコンテンツでは、専門用語を避けてわかりやすく解説するよう注意が必要です。
検索者は医療に関する専門知識を持っていない場合がほとんどです。専門用語を使用する際には説明を加えるなど工夫し、検索者の満足度を高めましょう。
サイトやコンテンツのタイトル・見出しに検索キーワードを組み込むことで、SEOの効果を期待できます。
「福岡 美容皮膚科」などで上位表示を狙いたいならば、「福岡の美容皮膚科◯◯クリニック」のようにキーワードを自然に組み込むことがポイントです。
検索エンジンがそのページとキーワードの関連性が高いと判断し、上位表示の可能性が高まるからです。
また、ユーザーはタイトルや見出しを読んでコンテンツを読むかどうか判断します。適切なキーワードが組み込まれていれば、ユーザーは自分の知りたい情報に関連性があるコンテンツだと予測し、クリックする可能性が高まります。
クリニックが発信する情報は、YMYL領域であることに注意しましょう。YMYLとは「Your Money Your Life」の略で、お金や健康など生活に大きな影響を及ぼす可能性がある情報を指します。
YMYL領域で嘘や根拠のない情報を提供してしまうと、検索者の人生に大きな損失が生じかねません。そのため、GoogleはYMYL領域に対して厳しい基準を持っており、EEAT(経験、専門性、権威性、信頼性)を重要視しています。
個人のブログなどでYMYL領域の情報を発信しても検索順位は上がりにくく、クリニックサイトのように専門家が信頼できる情報を提供することが大切なのです。
逆にいうと、濃度の濃い正確な情報を発信することで、Googleから多大な信頼を獲得できるようになります。
EEATを高めるためには、正しい情報の提供に加えて、誰が運営するサイトなのか、誰による情報なのかを記載することが効果的です。
引用には客観性や信頼性の高い公的機関の情報を活用し、専門的な内容について質問できるよう、問い合わせページを設置すると検索者の信頼度も高まります。
YMYL領域で誤った情報を発信してしまうと、サイトの信憑性に欠け、検索順位が大幅に下がってしまう可能性があるため、情報に間違いはないか細心の注意を払いましょう。
クリニックがWebサイトを運営したり広告をだす際には、医療広告ガイドラインに違反してはなりません。医療広告ガイドラインは、医療に関するトラブルを防ぐために厚生労働省が定めたガイドラインです。
具体的な違反事例としては、虚偽の広告や比較優良広告、誇大広告などが挙げられます。
2018年5月の改定以降、クリニックのWebサイトも規制の対象になっています。ガイドラインを把握して自院のサイトが違反していないかチェックし、サイトの信用を失わないように注意しましょう。
競合が強いキーワードは検索ボリュームの多いキーワードである可能性が高く、上位表示赤れば、多くの流入が見込めます。
しかし、競合が強いキーワードはポータルサイトや有名クリニックが上位表示されています。競争が激しく上位表示は容易ではありません。
まずは、検索ボリュームが小さくても、競合が弱いロングテールキーワードを狙うのがおすすめです。
クリニックのSEOでは、MEOに取り組むことが重要です。MEOとはGoogleマップなどの地図検索において、自院の掲載順位を上げるための施策です。
「エリア+診療科」「エリア+クリニック」などで検索した際に上位に表示されるようMEOを行うことで、ターゲットの目に留まりやすくなり、来院に繋がりやすくなります。
特に地域密着型のクリニックにとって重要であり、クリニック探しに地域を重視する検索者のニーズに対応できます。
具体的なMEO施策としては、Googleビジネスプロフィールへ登録し、情報を充実させることが重要です。
情報を入力する際には、クリニック名、住所、電話番号をホームページの表記と一致させ、常に最新の情報を提供するようにしましょう。クリニックの雰囲気もクリニックを選ぶ際の判断材料となるため、写真も効果的です。
また、Googleビジネスプロフィールの口コミにはできるだけ返答し、悪いコメントに対しても誠実に対応することでクリニックの信頼性向上につながります。
他にも、サイトトップページのタイトルに地名を自然に含めたり、クリニックへのアクセス情報を掲載することも効果的です。
SEOで成果を上げるために、スマートフォンでも見やすいサイトにしましょう。現在Googleでも評価基準がPCからモバイルに変更され、モバイルで快適に閲覧できるサイトが高く評価されています。
多くのユーザーはスマートフォンからサイトを閲覧し、問い合わせや予約を主にモバイル経由で行います。スマートフォンで閲覧した際に表示が崩れたり読みにくいサイトは、ユーザーの利便性に欠けます。
検索者がサイトから離脱するのを防止したり、Googleからの評価を下げないために重要な対策です。
クリニックのサイトでSEOに取り組めば、安定した集患を見込めます。内部施策、外部施策、コンテンツSEOと積極的にSEOに取り組みましょう。
また、クリニックのサイトでは発信する情報がYMYL領域であることを意識しなければなりません。EEATを高めるような対策が必要です。
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