【人気商品10選】カインズオンラインショップのレビューで高評価な「収納グッズ」はどれ?
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辛子明太子を自分でつくったことは、ありますか?
ぼくはありません。でも、このままではいけないんです。
ぼくは福岡で生まれ、福岡で育ちました。子どもの頃から明太子が好きだったし、今でも好きだし。現在では「福岡めんたいこ地位向上協会」というものをつくって、活動もしています。
なのに……。なのに、ぼくは明太子を自分でつくったことがないんです。いったい、どうすれば美味しい明太子を自宅でつくれるのか……。そこで、福岡めんたいこ地位向上協会の理事長、たぐめんさんに相談しました。
たぐめん
確かに、プロがつくった美味しい明太子を食べてほしいから、そちらの紹介に力を入れていたので……。
大塚
でも、自宅で手作りできるとわかれば、それがきっかけとなって、明太子沼にハマる人も出てくるかも……。
たぐめん
……大塚さん、ちょっと行きたいところがあるんですけど。一緒に来てもらってもいいですか?
大塚たくま
福岡明太子地位向上協会の広報。福岡を愛するライター。たぐめんと出会い、福岡県民でありながら明太子を語れない自分を反省し、福岡めんたいこ地位向上協会を発足。
たぐめん(田口めんたいこ)
福岡明太子地位向上協会理事長。もともとOLだったが、明太子屋さん巡りをするために、福岡で移住生活を送ったこともある。テレビ、ラジオ、新聞、Webメディアなど出演実績多数。辛子めんたいこ表示・衛生管理士。
ぼくらはカインズに到着しました。
大塚
たぐめんさん、何をやっているんですか?
たぐめん
明太子DIYをやりましょう。明太子DIYに使うグッズを買いに、カインズにやってきました。
明太子を漬け込んだり、保存するときに使えそうな抗菌ダブルジッパーバッグを購入。
多くの明太子調味液に使われているお酒を、カインズで選ぼうと思います。実際に販売されている明太子も、日本酒やワインなど、さまざまなお酒を使った明太子があります。
今回はカインズの大吟醸のお酒を使ってみたいと思います。
あれこれ必要な材料を買い込み、明太子づくりにチャレンジしてみます。今回はみなさんがすぐに自宅で試したくなることを重視し、手軽なレシピを開発するつもりです。
今回は比較的、どんな家庭にもある調味料を使い、高級な明太子のように、だし感がしっかりある明太子をつくりたいと思います。
まずは調味液づくり。唐辛子に昆布だしを加えます。
この唐辛子とだしが組み合わさったものをジッパーバッグに移し、上から日本酒を投入……。
けっこう頑張ってつくったんですが、この明太子試作第一号は失敗しました。辛さだけが異常に強く、味がほとんどない……。
なぜ、こんなに辛すぎる明太子ができてしまったのか。それは、私たちが使用した一味唐辛子に原因がありました。
とくに考えもなく「唐辛子」と思って、一味唐辛子を購入したのですが、市販の一味唐辛子は薬味用のもの。たぐめん理事長が再度調査したところ、唐辛子は韓国産の粉唐辛子を使うことが重要だということがわかりました。
実は「唐辛子」というのは、かなり奥深い世界でして……。唐辛子にもさまざまな特徴があるのです。「香り」が特徴のもの、「甘さ」が特徴のもの、「刺激的な辛さ」が特徴のもの、「旨味」が特徴のもの……などなど。
韓国の唐辛子はカプサイシンが少なめでそこまで辛くありません。旨味や甘みが特徴の唐辛子なので、明太子にぴったりです。
この韓国産の粉唐辛子を使って、調味液をつくってみると、香りと甘み、旨味のある美味しい調味液ができました。
しかし、今度はなぜか塩気が足りなかったんです。あんなにしっかりした塩気のある調味液だったのになぜ……?
この原因は浸透圧にありました。塩たらこを原材料に使っているにも関わらず、調味液にも醤油を使っていたため、塩たらこの塩分濃度を調味液が上回っていたのです。
塩分を含む溶媒は、薄い方から濃い方に移動します。そのため、塩たらこの塩分が調味液に移動してしまい、むしろ購入時の塩たらこより塩分が抜けてしまっていたのです。
ご飯のおかずにならないといけないわけですから、「調味液にしっかり塩分がないと」と思っていたんですが、減量に塩たらこを使っているのを忘れていました。
その後、ぼくたちはレシピを改善。市場で流通している、塩たらこの塩分濃度を計測しました。
その結果、スーパーで流通している、大体の塩たらこよりも塩分濃度が低い、美味しい調味液が完成しました。
試行錯誤を重ねた結果、ついに福岡めんたいこ地位向上協会がおすすめできる、とっても簡単で失敗しない、美味しい明太子レシピが完成しました!
原材料は以下のとおりです。
※300ccのお湯に顆粒だしのスティックを2分の1混ぜる
昆布だしは顆粒スティックのもので問題ありません。韓国唐辛子が入手できれば、ご家庭にある定番調味料だけで簡単につくれます。
塩たらこは量調節のために皮が切られているものがありますが、それは卵が調味液に流れてしまうのでNG。なるべく皮が切られていないものを選びましょう。
まずは塩たらこ以外の原材料を全て混ぜ合わせて、調味液をつくります。
あとはこの調味液に塩たらこを漬け込むだけ。
調味液に浸かった塩たらこは、このままラップをかけて、冷蔵庫で漬け込みます。
約3日間ほど漬け込んだら、美味しい辛子明太子の完成です!
漬け込み前の塩たらこと比較すると、調味液をしっかり吸っている影響で、たらこが膨らんでいることがわかります。
福岡めんたいこ地位向上協会のメンバーとして、たくさんの明太子を見てきたぼくとしては、このふんわりと膨らんだたらこを見て「これはうまくいっている」と確信できました。
できあがった明太子はざるに上げて、よく液を切ります。冷蔵保存の目安は1日程度なので、あまり長くもちません。食べる日を計算して漬けた方がよいですね。できあがったら、なるべく早く食べてください。
食べてみると、香り豊かなだし感の強い、リッチな味わいの明太子に仕上がっていました。
スーパーにある手頃な材料で、これほどまでに美味しいものがつくれるのであれば、お得です。このレシピをベースに、自分好みにカスタマイズするのも楽しいはず。ぜひ明太子を楽しんでみてください。
ちなみに余った調味液は、野菜を漬けてもよし、卵かけご飯に使ってもよしという万能調味料になります。
ちなみにぼくのおすすめは明太チャーハンです。調味液の旨味を存分に感じられて、こちらも絶品。調味液を捨てずに最大限活用できるのも、このレシピの魅力です。
このレシピから、あなたの「明太子の世界」が広がっていくこと間違いなし。ぜひ試してみてくださいね。
大塚
理事長、ぼくらはさんざん明太子の情報発信をしているのに、自信をもってみなさんに紹介できる自宅でつくる明太子のレシピを知らないんですよね。