
企業ブログは、会社の認知度アップや商品・サービスのファン獲得などに、効果的なコンテンツです。
しかし、記事制作には大きな労力がかかります。本業に加えて記事づくりの時間を捻出するのは大きな負担になるでしょう。
この記事では、最小限の負担で効果的に記事を書くためのコツをわかりやすく紹介します。
企業ブログの運営目的の明確化でネタ切れを防ぐ

ネタ切れを防ぐには、企業ブログの運営目的を明確にすることが重要です。企業ブログ運営の目的としては、以下のようなものが考えられます。
- 自社の特徴を知ってほしい・認知度を高めたい
- 業界の知識を広めたい
- 自社実績を発信することで認知度や信頼性を高めたい など
ブログ運営の目的や達成したい計画があれば、企業ブログが進むべき道筋が見えてきます。
道筋が見えれば、目的に沿った記事が作れるため、ユーザーが満足する良質な記事がつくりやすくなるでしょう。ユーザーが求めているものを書くことで、執筆テーマが見つかりやすくなります。そうなれば、ネタ切れは起こりにくくなるでしょう。
読者が興味をもちやすい企業ブログの人気ネタ

企業ブログにおいて、読者の興味をひきやすい人気ネタは、主に4つあります。
悩み解決・お役立ち記事
ユーザーの悩みを解決するための知識や、知っておくと役に立つ内容の記事は、鉄板の人気ネタです。
- How To記事:「○○の手順・コツ」
- まとめ記事:「○○オススメ7選」「○○事例5選」
- 体験系記事:「○○を使ったら予想外のメリットがあった件」(メリットとデメリット、両方の面を提示することでユーザーから信頼されやすくなる)
などの形式の記事が考えられます。
記事を書くときは、自社サイトに寄せられる質問内容や、お客様によく質問されること、サービス紹介のときお客様に解説することなどを掘り下げましょう。
お客様の事例紹介
自社ユーザーが、サービスを使うことでどのような改善や成果を獲得したかの紹介も、人気のネタです。
ここで大切なのは、サービス利用を考えているユーザーに寄り添うこと。自分が依頼をしたときのイメージが掴める記事づくりを心がけましょう。
たとえば、「工事中の経過を写真で掲載する」ことでわかりやすく伝えたり、ツール導入して「○○が改善され、□□%の成果向上を達成」など、具体的な情報を提示します。
業界の情報や会社のニュース
業界では当たり前と感じる事柄も、ユーザー目線でみると、驚きや発見をもたらす可能性があります。
自社サービス・商品を交えて、業界情報を紹介する記事は有益だと感じてもらえるはずです。
「専門性の深さ」を変えることで、BtoB向けの記事をつくることもできます。質の高い情報の発信を継続すれば、会社に対する信頼性も高まっていくでしょう。
業界の情報だけでなく、自社のイベントの案内、臨時休業や営業時間の変更などの告知にも活用できます。
そのほか、自社の雰囲気を理解してもらうために社風・社員の紹介、働き方の工夫、ボランティア活動などの発信も効果的です。
ユーザーが会社に親近感や信頼を抱いてくれる、キッカケをつくれるでしょう。
リライト
いままでに制作したモノがある場合、リライトも有効です。
長く更新されていない記事は、情報が古くなっていると考えられがちで、読まれにくくなります。
定期的にリライトをすることで、記事のブラッシュアップを図りましょう。
企業ブログを書くときの注意点

取り扱うネタの質も重要ですが、ブログの冒頭文も重要です。読者が記事から離れないよう、グッと惹きつける工夫を凝らしましょう。
「冒頭文」では要点を端的に伝える
書き出しでは、「この記事に書かれている内容を簡潔に紹介」します。記事からの離脱を防ぎ、「わたしにとって、この記事は価値がある」と信用してもらうために、以下の3点を伝えることが基本です。
- 読者が共感しやすいフレーズ(共感)
- 共感を覆すようなフレーズ(転換)
- この記事はどのような記事か(結論)
下記、書き出しに盛り込むことでユーザーを惹きつけやすい文言の一例を紹介します。
読者の悩み・課題に寄り添う
- 〜で困っていませんか? (悩み・課題の明確化)
- 自分も悩んできました(課題に寄り添う姿勢)
読者の状況を言い当てる
- 初心者でもわかる、中級者向け
- 〜を達成したい人
ブログの信頼性・根拠を示す
- この記事は〜なので、役立つでしょう
- 「図でわかりやすく」
- 「ポイントを明快解説」
- 〜実績、〜件(証明できる画像やリンクの提示)
例:この記事は、年間200本以上の記事を執筆しているプロライターが、これまでの経験を元に書いています。
記事で得られる効果
- この記事を読めば、〜が〜になります。
挨拶文・季節の挨拶はNG
ビジネスブログは、会社の情報や知識を得るために読むユーザーが多く存在します。そのため、書き出しに挨拶文があると冗長に感じ、離脱される可能性が高まります。
冒頭文では、すぐに情報を提供する意識を持ち、冗長な書き方を避けるようにしましょう。
定期的に更新し続ける
ブログ更新が滞っていると、「この会社は本当に経営されているか?」という心配をもたれやすくなります。
ブログがあるのに変化がないと、会社自体が稼働していないと思われるからです。企業ブログの更新は、企業の信頼感につながることを覚えておきましょう。
加えて、ブログ集客はすぐに効果がでないことも理解しておく必要があります。掲載記事数が溜まり、読者が増えることで軌道に乗っていく政策のため、はじめは1~2週間に1記事程度の更新をしましょう。
量より質が大切なので、無理ない程度にできる範囲で継続します。記事数がある程度貯まってきたら、月に1回程度の更新頻度にしてもいいでしょう。
更新を止めないとこで、ファン離れを防げるはずです。
考えなくても理解できる文章を意識する
読むという行為に対して、ストレスを感じる人は多くいます。文章をつくるとき意識すべきなのが、誰が読んでもわかりやすいことです。
むずかしい文章を書いていないかの判断基準として、考えなくても理解できる文章かどうかを意識してください。
- 専門用語や漢字 を使いすぎない
- 画像(図)や動画 を盛り込む
- 箇条書き をつかう
など、内容をわかりやすく伝える工夫をしましょう。
【事例3選】面白い企業ブログを紹介

実際に、人気の企業ブログを3つ紹介します。
業界の珍しさで注目度を高めた「THE BAKE MAGAZINE」
チーズタルトで有名な、株式会社BAKEが運営する「THE BAKE MAGAZINE」。
スイーツメーカーの企業ブログは珍しいため、ほかと異なる取り組みという点でも注目を集めました。
珍しいスイーツ紹介、スイーツ業界の動向など、ユーザーが感心を惹かれる内容が発信されています。
しあわせにBAKEる。そこには、ストーリーがある。
企業理念の発信でファンを獲得「サイボウズ式」
クラウドサービスなどを展開する、サイボウズ株式会社。
企業ブログのテーマは「新しい価値を生み出すチームのメディア」、ブログの目的は「企業理念の共感者を増やし、社名の認知度を高める」です。
自社製品の紹介ではなく、働く人が興味を持つ内容【会社・組織、働き方・生き方、家族と仕事】などを発信しています。
SNSでの反響を重視したメディア運営は成功を納め、ブログに共感した求職者が増加しました。
ブログの下部には、求人ページにつながるURLを設置することで、読者の誘導を促しています。
チームワークあふれる社会を作るサイボウズのメディアです。会社や組織のあり方、多様な働き方や生き方について発信していきます。
専門分野を活かしたお役立ち記事「ferret」
「ferret」は、BtoB向けマーケティングツールなどを展開する、株式会社ベーシックが運営する企業ブログです。
ブログテーマは、「マーケターのよりどころ」。マーケティング知識【SEO、SNSマーケティング、Web広告】などを中心に発信しています。
製品紹介の記事では、自社商品だけでなく他社製品も紹介していて、信頼性も感じられるでしょう。
記事に有益性を感じ、会社名・氏名などを登録することで、マーケティングに役立つさまざまな資料をダウンロードできる点が特徴で、ブログを集客につなげている成功例といえます。
ferretは「マーケターのよりどころ」をコンセプトとしたWebマーケティングメディアです。 Webマーケティングやマーケティングに関する情報だけでなく、マーケターが新たな可能性を 見つけるための求人コンテンツ「job ferret」も掲載しています。
企業ブログ執筆に困ったら「なかみ」

ユーザー視点や、自社の発信したいことを理解することで、企業ブログのネタは考えやすくなります。
株式会社なかみは、これまでの実績や豊かな発想からうまれる企画力が自慢です。
企業ブログの執筆にお困りの際は、ぜひ一度気軽にご相談ください!
執筆:啓意リナタ(株式会社なかみ提携ライター)
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