2024.11.17
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Column
2023.2.21
SEO
「GoogleやYahooで上位表示させたいけど、どうやってライティングすればいいのか分からない…」
と悩む方は多くいらっしゃいます。
検索エンジンで上位表示させるためにはSEOライティングが必須です。また、ライティングでは、ユーザーの課題解決を意識しなければいけません。
しかしSEOで成果を出すためには、ユーザーに寄り添った文章に加えて他にも必要な要素があります。
ユーザーの悩みを解決できる記事はネット上に数多くありますが、上位表示されている記事とされていない記事とで違いがあるのです。この差はなんなのでしょうか。
そこで今回は、SEOで成果を出すために必要なSEOライティングの書き方について詳しく解説します。
本記事の内容は以下のとおりです。
SEOライティングで成果を出すために何が必要なのかを解説しますので、ぜひ最後まで読んで記事制作の参考にしてください。
目次
SEOライティングとは、検索エンジン(GoogleやYahooなど)上の検索結果で上位表示させるライティングのことです。
SEOライティングでは、ユーザーの悩みや課題解決できる内容を執筆する必要があります。検索する意図が何かを汲み取り、課題解決に必要な情報を記載するのがSEOライティングの基本的な考え方です。
とはいえ、最終的な記事の良し悪しはGoogleなどの検索エンジンによって判定されるため、検索エンジンにも良いコンテンツであると認識させる必要があるのです。
以下では、検索エンジンとユーザーのそれぞれに対して、どのような情報を伝えればいいのかを解説します。
検索結果の上位表示には、検索エンジンから良いと判断されるコンテンツが必要です。
良いコンテンツが何かを知るためには、検索エンジンの基本的な考えをおさえておかなければいけません。検索エンジンはユーザーにとっての利便性を追求しているため、検索キーワードに対応した的確な答えを上位に表示します。
検索キーワードに対応した的確な答えとは、次のような情報を含んだ記事のことです。
役立つ情報や詳細に分かる情報などは、関連キーワードや、すでに上位表示されている競合記事からある程度推察できます。
正確な情報や信頼できる情報については、執筆した情報元が信頼できるかどうかが重要なポイントです。
確証のない情報やどこがソースなのか分からない情報は信頼性に欠けますが、実際に経験した内容や検証や調査の結果から得られた正しい情報だと、検索エンジンから信頼を得られやすいのです。
ただし、検索キーワードによってどの情報を重視するのかは異なるため、ユーザーの知りたい情報がなんなのかを考える必要があります。
検索エンジンはユーザーにとって利便性の高い情報を追求するため、ユーザーが知りたい情報をしっかりと書ければ上位表示されやすくなります。
つまり、SEOライティングで上位表示するには、どの記事よりもユーザーのことを親身に考え、親切な記事を書くことが重要です。
ユーザーの立場に立ち、求められる情報をより解像度高く考え、分かりやすくて読みやすい文章を書くのが、SEOライティングの本質なのです。
分かりやすい情報、すぐに役立つ情報を書くときに効果的なのがPREP法です。PREP法とは、以下の4つの要素で構成される文章の型のことです。
PREP法を活用すればユーザーに素早く検索の結論を伝えられ、なぜその結論であるかの根拠などを解説して納得されやすい文章を書けます。
PREP法を必ず使わなければいけないわけではありませんが、情報を分かりやすく伝える方法として効果的なため、文章をどう書けばいいか分からない場合はおすすめです。
SEOライティングには以下5つの手順があります。
それぞれの工程を以下で詳しく解説します。
SEOライティングの工程でもっとも成果に影響するのがキーワード選定です。キーワードによってどの程度ユーザーの流入を見込めるかが異なるため、最終的な目標であるリード獲得数や成約数にも影響します。
またキーワードが選定されていないと、ユーザーのどのような悩みが解決される内容を書けばいいのかが明確にならないため、SEOライティングをする前にキーワード選定をする必要があるのです。
キーワード選定では、次の要素が満たされるものを選びましょう。
よくある間違えは、検索ボリュームの多いキーワードから執筆することです。メディアを立ち上げたばかりの場合は、検索ボリュームが小さいロングテールキーワードから選定するのがおすすめです。
キーワードを選定したあと、選んだキーワードに対応するユーザーの知りたい情報と的確な答えが何かをリサーチします。
リサーチで主に意識すべき要素は次のとおりです。
上記の要素を知るヒントは、関連キーワードや検索上位の競合記事から推察できます。関連キーワードとは、検索窓や検索結果下部に表示されるキーワードのことです。
例えば「SEO とは」で検索したユーザーを想定して考えてみましょう。「SEO とは」の関連キーワードは以下の画像のような結果です。
また、上位表示されている競合記事を見ると、ほとんどの記事で主に次のような項目が解説されていました。
このことから「SEO とは」を検索したユーザーは、SEOの概要について知りたいのではないかと想定ができます。検索結果で上位表示するためには、SEOについて網羅的で具体的かつ、初心者でも分かりやすい内容を執筆するべきだと考えられます。
調査・分析では、ユーザーの求める情報が何かをリサーチして仮説立てまでが重要です。
構成作りは、調査・分析で仮説立てた内容をもとにユーザーの知りたい情報に沿って、見出しを組み立てていく工程です。
構成作りの基本は、ユーザーの興味関心の高い情報から順に見出しを組み上げていくことです。
例えば「シミ 原因」が検索キーワードの場合は、シミの原因が一番に知りたいと想定できます。「シミの原因は〇〇です」といった見出しを冒頭に持って来ると、ユーザーが知りたい情報をすぐに伝えられます。
また、シミの原因に加えて「その原因に効く商品は何か」「どのような商品を選べばいいのか」などの悩みも出てくると想定できるため、構成の中に含めると効果的です。
このように、ユーザーがいちばんに知りたい情報以外にも、他に出てくる疑問や悩みについても構成に含められれば、より問題解決能力の高い記事になります。
また、ユーザーの多くは記事を流し読みするため、構成の見出しを見ただけで内容が理解できるような見出しタイトルを付けるのがおすすめです。
作成した構成に沿って、PREP法などを使いながら情報を分かりやすく伝えられるよう執筆します。
記事執筆で重要なのは、結論を先に持ってくることと情報を分かりやすく読みやすい文章で伝えることです。ユーザーの読む負担をより軽減させるには、次のような要素を入れてみましょう。
上記を活用しながら執筆すると、情報が視覚的に分かりやすくなるのでおすすめです。
推敲はSEOライティングし終わったあとに必ずすべき工程です。推敲とは、文章がより良くなるよう執筆後に記事を見直し、考えながら改善する作業のことです。
推敲した文章は、しない文章と比べて記事の質が大きく向上するため、特にSEOライティング初心者は必ず推敲しましょう。
推敲をより効果的にするコツは、記事執筆後に1日以上時間を置いてから推敲することです。
執筆直後に見直すと、どうしても主観的に記事を見てしまうため、文章をより良くする考えが出にくく、さらには細かなミスを見落としがちになります。
記事を一度寝かせることで、客観的な視点で文章を見直せるので執筆直後では気付けなかったことなどを発見できるのです。
SEOライティングの書き方で成果を出すコツは、以下の8つです。
それぞれのコツを以下で詳しく解説します。
SEOライティングでもっとも重要なコツが、ユーザーファーストを心がけることです。ユーザーに寄り添った文章を書けないと、上位表示されずSEOの成果が出せません。
検索エンジンはユーザーの利便性を追求しているため、ユーザーの悩みを検索行動で解決できるコンテンツを求めています。
ユーザー視点でも検索エンジン視点でも、SEOライティングの鉄則はユーザーファーストな記事であると覚えておきましょう。
導入文とは、記事の本文に入る前に書かれる文章のことです。ユーザーが本文を読むかどうかは導入文で決まると言われるほど、ライティングでは重要視されています。
SEOライティング初心者は、導入文を挨拶する場所だと勘違いして適当に書いてしまいがちです。本文を読んでもらうために魅力的な導入文を書くには、次の構成を意識して書きましょう。
上記の構成を意識して導入文を書けば、ある程度魅力的な文章が書けます。また、本記事の導入文も上記の構成をもとに書いているため、分析してみてください。
メタディスクリプションとは、検索結果のタイトル下に表示される記事の要約文のことです。記事内には表示されませんが、記事がクリックされるかどうかを左右する部分でもあります。
思わずクリックしてしまうような魅力的なメタディスクリプションを設定しておけば、記事を読むユーザーが増え、SEOに良い影響を与えます。
メタディスクリプションを設定する際は、次の3つを意識して書くのがおすすめです。
クリック率が悪い場合は、タイトルと一緒にメタディスクリプションも見直してみてください。
パーマリンクとは、Webページごとに割り当てられるURLのことです。メディアサイトでは記事ごとのURLを設定でき、パーマリンクの設定はSEOライティングの効果に良い影響を与える可能性のある要素です。
実際にGoogleはパーマリンクについて次のように発言しています。
サイトの URL 構造はできる限りシンプルにします。論理的かつ人間が理解できる方法で URL を構成できるよう、コンテンツを分類します。
可能な場合は、長い ID ではなく意味のある単語を URL に使用します。
シンプルな URL 構造を維持する | ドキュメント | Google Developers
上記の内容から、パーマリンクには検索キーワードを英単語で設定したシンプルなURLが好ましいと想定できます。また、単語を区切る場合は「ハイフン」を使うのがおすすめとも明示しています。
例えば「SEO ライティング」という検索キーワードであれば「seo-writing」とパーマリンクを設定します。
日本語のURLは検索エンジンが読み解きづらくなってしまうので、Google翻訳などで英単語に直して設定しましょう。
内部リンクとは、メディア内で関連性の高い記事同士をリンクでつなげる施策のことです。
内部リンクを設定すれば、ひとつの記事では解説しきれない情報を別記事で紹介できるため、ユーザーにとって関連性のある情報を過不足なく伝えられるメリットがあります。また検索エンジンにも関連性の高い記事同士をつなげ、ユーザーにより大きな価値を提供していると伝えられるため、SEOにも良い影響を与える可能性が高くなるのです。
例えば「SEO とは」という検索キーワードの場合、SEOライティングについても網羅させると1記事ではボリュームが多くなり過ぎて、かえってユーザーの負担になります。
そこで「SEOライティングについて解説した記事」を作成して内部リンクで記事同士をつなぎ、情報を分かりやすく整理できます。
内部リンクはSEOでも重要な施策のため、ぜひ参考に実施してみてください。
E-A-Tとは、以下の略称のことです。
Webサイトの運営者や記事の信頼性が高いものを評価する現在のGoogleの方針から、E-A-Tを意識した記事制作は重要なポイントです。
具体的な方法としては、以下のようなものが挙げられます。
他にも、他メディアで記事が取り上げられたり、Wikipediaなどで言及されたりもE-A-Tに有効だといわれています。
E-A-Tを高めるためには、信頼できる運営元による専門性の高い情報を提供できる記事制作が重要です。
運営するメディアのオリジナリティを出すことで、ユーザーからの信頼性を獲得でき、Googleからの評価が高まりやすくなる可能性があります。
例えば、ユーザーの検索意図から大きくズレない範囲で、独自の意見や情報を文章や画像で提供するなどが効果的です。
オリジナリティのあるコンテンツは競合も真似しにくいため、他記事との差別化に役立てましょう。
独自性と近い考え方で、記事にオリジナルの画像や図解を作成して入れ込む施策もおすすめです。
記事の内容が視覚的に分かりやすくなるだけではなく、他メディアが作成したオリジナル画像を引用する可能性もあります。
引用されると引用先から被リンクを付けられるため、SEOの評価が上がりやすくなるのです。
ユーザーにとって視覚的に情報が分かりやすくなり、さらに引用されればSEOにも良い影響を与える可能性が高いため、オリジナル画像の入れ込みは積極的にするのがおすすめです。
画像を入れ込む際は画像サイズを圧縮し、表示速度が遅くならないように注意しましょう。
SEOライティングの書き方で注意すべき内容は、以下のとおりです。
それぞれどう注意すべきかを詳しく解説します。
ユーザーが記事を読むのは、自分の悩みや課題を解決する情報が知りたいからです。本題に関係のない内容をユーザーは読もうとは思いません。
関係のない情報が書かれてあることで、ユーザーが離脱してしまうリスクもあるため注意しましょう。
もし「この情報はユーザーにとって必要な情報かどうか分からない」場合は、ユーザーが検索した目的を達成するために必要かどうかを考えるところに立ち戻ってみるのがおすすめです。
ユーザーが最終的に得たいものは何か、それは何の悩みを解決するどのような情報があればいいかを考えてみましょう。
ユーザーは知りたい情報の正確な答えが知りたいため、結論が曖昧だとストレスを感じてしまい離脱する恐れがあります。
例えば「〜だそうです」や「〜かもしれません」などの断定されていない結論を、ユーザーは求めていません。ユーザーがいちばんに求める結論を断定して書き、素早く悩みや課題を解決する意識でSEOライティングに臨みましょう。
ただし、どうしても断言できない答えを提示する必要がある場合は、「少なくとも〜は間違いありません」など、断定できる部分のみ明示しましょう。
冗長的な文章とは「〜することができる」のような無くても意味が通じる表現のことです。
例えば「私はユーザーにとって最適な情報を書くことができる」の一文は「私はユーザーにとって最適な情報が書ける」と短縮できます。
ユーザーにとってムダに長い文章は負担になるため、可能な限り端的な表現でライティングしましょう。
副詞とは「とても」や「すごく」「非常に」など、言葉を強調する際に使われる表現のことです。副詞が多い文章は読みやすさを損なう可能性があります。強調する表現である副詞がなくても文章は強調できるため、副詞を多用するのは避けましょう。
副詞の代わりに文章を強調したい場合は、情報の事実を示すだけでも強調効果が出ます。
例えば次のように文章を改善できます。
△「このイスは、非常に良い座り心地です」
◯「このイスは、クッションが低反発素材で身体にフィットします」
事実を伝えれば、副詞を使うよりも魅力的な文章でユーザーに情報を伝えられるのです。
一文が長いと、どの情報が重要なのかが不明瞭になってしまうため、ユーザーにとっての読みやすさを損ねてしまう可能性があります。
一文の中には多くの内容を含めず、一つの内容のみを書きましょう。一つの文章に一つの内容を書くことを「一文一義」といいます。
SEOライティングでは、ユーザーへの読みやすさや情報の分かりやすさが重要なため、一文一義を意識しながらライティングしましょう。
SEOライティングの文章では、文末の多くが「です・ます」で終わります。しかし「です・ます」が連続しすぎると、文章のリズムが悪くなりユーザーは読みにくくなるのです。
例えば次の文章は「です・ます」が連続した文章です。
「SEOについて解説します。SEOとは検索エンジン最適化のことをさします。SEOは検索エンジン上でWebページを上位表示させます。メリットにユーザーの流入数を増やすことが挙げられます」
文末で「ます」が連続しているため、読みにくさを感じさせます。以下は改善した文章です。
「SEOについて解説します。SEOとは検索エンジン最適化のことで、検索エンジン上でWebページを上位表示させる施策です。メリットにユーザーの流入数を増やすことが挙げられます」
「です・ます」は3つ以上連続しないように注意して執筆し、「〜でした・〜しましょう」などは2つ以上文末が連続しないように注意しましょう。
SEOライティングの書き方で決してやってはいけないのがコピペです。どれだけユーザーにとって良い情報を提供できていたとしても、他記事の内容をそのままコピペすることはしないでください。
本記事で解説したSEOライティングの効果的な書き方を実施できても、コピペをすれば検索エンジンからペナルティを受ける可能性があるだけでなく、著作権の問題などで罰せられる場合があります。
ユーザーと検索エンジンに真摯に向き合い、価値のある情報が提供できるSEOライティングを心がけてください。