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Column
2023.7.10
SEO
業界の競争は激化し、紹介に頼ってばかりの集客では限界がきてしまいます。
法律事務所でも、Web集客に力を入れるためにSEOへ取り組まなければなりません。
「サイトは作ったが、どうすれば上位表示できるのだろう?」
SEO初心者の方は、何から始めたらいいのかわからず困っていませんか?
今回の記事では、法律事務所が取り組むべきSEO施策と、キーワード選定やコンテンツ作成のコツを具体的に解説します。
目次
法律事務所を探す際には、多くの人がネットで検索します。そのため、ネットで検索しているユーザーに自分たちのサイトを見てもらうためには、サイトを検索結果の上位に表示させなければなりません。
以下より、SEOに取り組むことによって得られるメリット・デメリットを解説します。
法律事務所がSEOに取り組むメリットは以下のとおりです。
ユーザーは、検索結果の上位に表示されるコンテンツから確認します。順位が下がればクリックされる可能性も低くなりますが、SEOで上位表示ができれば、クリックされる可能性が高まり、サイトへのアクセスが増加します。
キーワードを入力してサイトへアクセスしたユーザーは、実際に法律に関する悩みを抱えている人たちです。悩みを解決したいという意欲の高い人たちがサイトに集まるため、解決に必要な情報を提供できれば、信頼され成約につなげられます。
また、法律問題をどのように解決していいかわからず、「法律事務所への相談」が解決策にない潜在層に対して、法律の悩みを解決する適切な方法や、法律事務所に相談するメリットが伝わるコンテンツを提供することで、法律事務所への相談を検討するよう促せます。
広告費用を抑えて集客できる点も大きな魅力です。大手法律事務所は、リスティング広告やその他の広告手段に多額の費用をかけて集客できますが、開業したばかりの個人の法律事務所では、広告にかける費用はあまりありません。SEOであれば、上位表示している限り24時間365日Webで集客ができるため、高い費用対効果が期待できます。
SEOは即座に結果を得ることが難しい取り組みであり、コンテンツの制作には時間と労力がかかります。コンテンツの構成や文章を考えるだけでなく、上位表示されるためには一定のコンテンツ量を作り上げ、検索エンジンの信頼を獲得しなければなりません。
短期間で効果が出ると期待していると、途中で挫折することになりかねないため、デメリットはしっかり理解しておきましょう。
さらに、SEOには専門知識が必要です。効果的な内部施策や外部施策、コンテンツSEOで狙うべきキーワードなど、初心者にとっては難しい側面が存在します。
SEOに関する知識がまったくない場合は、SEO専門家へ外部委託するのも1つの手段です。
法律事務所で取り組むべきSEO施策には「内部施策」「外部施策」「コンテンツSEO」の3つがあります。
以下より1つずつ解説します。
内部施策は、検索エンジンのクローラーがより効果的にサイトをクロールできるよう
サポートしたり、ユーザーの利便性向上を目的とした施策です。
具体的には、以下のような取り組みが行われます。
内部施策は多岐にわたります。さらに、検索エンジンはユーザーの利便性向上のため、頻繁にアップデートが繰り返されているため、最新の動向をチェックしましょう。
外部施策とは、主に他のサイトから被リンクを獲得することで、ドメインやコンテンツが高い評価を受けるための取り組みです。
Googleは被リンク数をSEOの評価対象としているため、外部からの被リンクが多いと、サイトやコンテンツが有益だと評価されやすくなります。
ただし被リンクは良質なリンクに限ります。自社のサイトとまったく関係のないサイトや業者から買った悪質なリンクは、Googleからの評価が悪くなる要因のため、検索順位が落ちかねません。
外部施策は自らが完全にコントロールできないため、まずは内部施策やコンテンツSEOに力を入れることが重要です。
内部施策を実施し、専門的な情報を提供した検索者の役に立つコンテンツを充実させることで、他のサイトからの評価を受けやすくなります。
コンテンツSEOとは、検索者の役に立つ良質なコンテンツを提供することで集客を目指すSEO施策の1つです。
検索エンジンは、検索意図を読み取り、検索者のニーズにあったコンテンツを上位に表示します。
そのため、コンテンツSEOでは、検索者が求める情報を的確に提供しなければなりません。
コンテンツ制作の際には、経験(Experience)・専門性(Expertise)・権威性(Authoritativeness)・信頼性(Trustworthiness)の4つの要素に注意を払うことが重要です。
法律事務所の専門知識や権威性、信頼性を活かした高品質なコンテンツを提供しましょう。
内部施策や外部施策だけでは限界があるため、コンテンツSEOの重要性は高まっています。有益なコンテンツを継続的に発信し、検索エンジンからの流入を増やしましょう。
SEOではどのキーワードで上位表示を狙うか、キーワードの選定が重要です。
以下より、キーワード選定の手順について具体例を出しながら解説します。自社のキーワードを選定する際の参考にしてください。
まずは、自社のターゲットとなるユーザー像を明確にしましょう。以下のポイントに注意しながらペルソナを設定します。
・悩みに焦点を当てる
・年齢や業種などを広く設定する
・サイト全体に当てはまるターゲット像を設定する
イメージする際の最大のポイントはターゲットが抱えているであろう悩みを中心に描くことです。自社のサイトが信頼されるには、検索者の悩みを理解して解決策を提供して行かなければなりません。
年齢や業種などの詳細な条件にこだわりすぎず、特定の人にのみ当てはまるような条件は除外します。サイトのターゲット全体に当てはまるように設定しましょう。
次に、手順①で想定したターゲットの悩みを具体的に言語化しましょう。
ターゲットがどのような悩みを抱えているか、思いつく限りリストアップします。Yahoo!知恵袋や依頼者との会話を参考にすると、より現場感のある悩みが言語化できます。
具体的な悩みを把握することで、よりターゲットに最適なコンテンツやサービスを提供可能です。
言語化した悩みを元に、検索者が実際に入力しそうなキーワードを考えます。悩みをジャンルごとに分類し、軸となるキーワードを選びましょう。
軸のキーワードに関連するキーワードも、組み合わせて探します。実際に検索を行い、関連キーワードなどを参考にするのがおすすめです。法律事務所のスタッフとしての立場ではわからない検索者のニーズを発見できます。
最後に、検討したキーワードを分析します。検索ボリュームや競合サイトを調査し、自社のサイトでも上位表示ができそうなキーワードを見つけましょう。
検索ボリュームがまったくない言葉は、キーワードに選定しないよう注意してください。対策しても、そもそも検索されていないため、サイトへのアクセスは期待できないません。
検索ボリュームが小さくても、コンバージョンに近い悩みのキーワードならば、積極的に取り組みましょう。
法律事務所のSEOではロングテールキーワードから狙うのがおすすめです。ロングテールキーワードとは、3〜4つの単語を組み合わせた複合キーワードを指します。
ロングテールキーワードの検索ボリュームは少ないですが、競合が弱く、深い悩みや明確な目的に対応するキーワードのため、コンバージョンにつながりやすいのが特徴です。
「弁護士事務所」、「弁護士 相続」のようなビッグワードは上位表示ができれば、多くのアクセスが見込めます。しかし、競合が強く簡単には上位表示できません。新しいサイトやドメインが弱い場合はさらに困難です。
まずはロングテールキーワードで上位表示を目指し、アクセス数を増やしてサイトのドメインを強くしましょう。
法律事務所のサイトで、特に抑えておくべき具体的なキーワードは以下の2つです。
法律相談は対面で行いたいという傾向があるため、地名を含めて検索されます。県名から狙うと競合が多いため、市や町、駅名などの小さなエリアから上位表示を目指しましょう。
自社の得意分野や対応分野のキーワードも対策をしておきます。ユーザーが特定の分野の相談を求めて検索することがあります。
自社がその分野に強いことをしっかりアピールし、問い合わせアップを狙いましょう。
コンテンツの作成は、自分たちでも比較的取り組みやすいSEO施策です。以下より法律事務所でコンテンツSEOに取り組む際のコツを5つ紹介します。
法律事務所のサイトに必要なコンテンツには以下のようなものがあります。
各コンテンツでは、検索者が欲しい情報を漏れなく掲載するのがポイントです。
上記例を参考に、自社サイトに必要なコンテンツを準備しましょう。
作成するコンテンツは、検索意図に合致していなければなりません。
例えば、「成年後見人とは」というキーワードの場合は、その語句の意味を、「離婚 養育費 相場」といったキーワードでは、養育費の相場がどのくらいか知りたいという検索意図があると考えられます。
検索意図とズレたコンテンツは、ターゲットが離脱する原因となってしまいます。
検索者が知りたい情報は何かを丁寧に考えましょう。検索意図を考える際には、実際に狙うキーワードで検索し、競合のコンテンツを確認することも重要です。
また、Yahoo!知恵袋やサジェストキーワード、他の人がよく質問する内容なども参考にしましょう。
SEOの成果を得るためには、1ページに1つのキーワードを設定することが効果的です。
Googleなどの検索エンジンが、検索キーワードとコンテンツの関連性が高いと評価し、上位表示されやすくなります。
そのため、相談内容や業務内容ごとにコンテンツを作成しましょう。例えば、1つのコンテンツで自社が扱う業務のすべてを紹介するのは避けます。
「離婚」「刑事事件」「債務整理」「労働問題」のように、具体的な相談内容ごとに、それぞれのキーワードに関連したコンテンツを作成しましょう。
遺言書や離婚、裁判など法律業界の情報はYMYL(Your Money or Your Life)に該当し、人々の人生に大きな影響を与える可能性があります。
YMYLに該当するコンテンツでは、厳しい評価基準であるEEAT(経験・専門性・権威性・信頼性)を重要視しており、EEATを高めるための施策が必要です。
例えば、弁護士や司法書士など有資格者による監修・執筆であることをコンテンツ内に明記しましょう。有資格者のプロフィールや経歴、専門分野、関与した実績などの詳細な情報を記載することでコンテンツの専門性を高めます。
さらに、特定の分野に特化したコンテンツを増やしたり、一次情報を掲載するのも有効です。
他にも、ドメインパワーの強いサイトからの被リンクの獲得や、サイトの運営者情報の充実、お問い合わせページの設置、定期的なコンテンツの更新などEEATを意識してコンテンツを作成しましょう。
コンテンツは作成して終わりではなく、改善を繰り返すことが重要です。コンテンツが上位表示されないのはなぜか、コンテンツからコンバージョンにつながらないのはなぜか、原因を分析して改善を繰り返しましょう。
改善には、Google Analytics(グーグルアナリティクス)やGoogle Search Console(グーグルサーチコンソール)などのツールを活用するのがおすすめです。
アクセス数や滞在時間などのデータを収集し、問題点を洗い出してコンテンツをより有益なものへと改善しましょう。
法律事務所のSEOでは、MEOにも併せて取り組むのがおすすめです。
MEOとは、Google検索やマップ検索で自社のビジネス情報を上位に表示させるための施策です。
法律事務所への相談を検討している人は、直接会って相談したいため、立地を条件に検索するケースが多くあります。MEOに取り組み、地名を含んだ検索キーワードで検索結果の上位に表示されるよう対策しておくことは、非常に重要なのです。
MEOで成果をあげるには、Googleビジネスプロフィールへ登録し、情報を充実させましょう。Googleビジネスプロフィールに登録する際には、以下のポイントに注意してください。
また、口コミにはできるだけ返信し、悪い口コミでも真摯に対応することで、好印象を与えられます。
法律事務所でWeb集客に取り組む際には、SEOが欠かせません。具体的に取り組む施策は以下の3つです。
SEOは短期間で成果が出る施策ではありません。意欲の高いターゲットへアピールができるため、成約につながりやすく、広告費も抑えられるといったメリットがあります。
Web集客に力を入れたいならば、SEOに積極的に取り組みましょう。
しかしながら、専門的な知識がなければ難しく、日々の業務の中でSEOに取り組むのが難しい方もいらっしゃいます。
SEOで悩んだ時は、弊社「なかみ」にご相談ください。弊社のコンテンツ制作ではGoogleと同じく検索者に徹底的に寄り添います。
キーワードごとに競合調査を行い、検索者に寄り添ったコンテンツ制作が得意です。
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