2024.11.17
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Column
2023.7.20
SEO
自院により多く集患したいと考えていませんか?
歯科医院は、地域密着型のビジネスです。SEO対策をして、近隣の方をターゲットに発信をすることで、効果的な集患ができます。
今回は、歯科医院に役立つSEO対策や成功のコツを紹介します。
競争の激しい歯科業界で自院の魅力を伝えられる方法を身につけましょう。
目次
歯科医院のサイトを効果的に運用するためにSEOが必要な理由は、以下の3つです。
SEOは、Googleをはじめとした検索エンジンで自分のWebサイトを上位表示させるための対策です。
検索エンジンは有益な情報を提供するページを上位に表示する傾向があります。
歯科医院のWebサイトが検索上位に表示されることで、患者にとって役立つ情報を提供していると認知されます。
LINEリサーチの調査によれば、スマホで何か調べる際に検索エンジンを使う人は9割以上です。
歯科医院を探す際もほとんどの人が検索エンジンを利用すると予測されます。
SEO対策でWebサイトが多くの人の目に触れ、自院を認知してもらえる効果的な集患手法です。
公式サイトやブログで自院について発信している情報は、患者にとって信頼性が高いものです。
患者は歯科医院を選ぶとき、医院の公式ホームページや口コミを参考にします。
SEOによる上位表示を目指すことで、来院見込みがある人にサイトを読んでもらえ、安心感を与えられます。
歯科医院が取り組みたいSEO施策は以下の3つです。
内部施策とは、自院が運用しているWebサイトの改善・最適化に取り組む施策です。
代表的な対策には、以下のものがあります。
Webサイトを検索エンジンのクローラーが効率的に巡回しやすくする対策です。
サイトマップの提供やロボット.txtの適切な設定で、クローラーが全てのページを見つけて巡回するのに適している状態を整えます。
検索エンジンが全ての重要なページをインデックス化するため、サイトの全体的な可視性が向上します。
クロールされたWebページを検索エンジンのインデックスに登録させる対策です。
コンテンツが適切にインデックスに登録されるように、ページタイトル・メタデータの最適化や重要なキーワードの適切な配置をします。
検索エンジンによってページが適切に評価され、検索結果での表示を高められます。
検索エンジンの検索結果で上位に表示されるようにする対策です。
コンテンツの質の向上、内部リンクの最適化、外部からのバックリンクの増加を実施して、検索エンジンの信頼性を高めます。
上位に表示されることでクリック率が向上し、多くのユーザーからのアクセスを目指せます。
外部施策とは、自院のWebサイト以外からの働きかけで、Google評価を向上させる対策です。
以下に、SEOの外部施策として効果的な取り組みをいくつか挙げます。
他のWebサイトからのリンクを獲得することで、自サイトの信頼性や権威性の向上を目指せます。
関連性の低いリンクが多いと、リンクの正当性をGoogleから評価されず、自サイトの評価が下がる可能性があります。関連性の高い外部サイトからバックリンクを受けてください。
Facebook、Twitter、InstagramなどのSNSを活用してコンテンツを拡散し、より多くのユーザーにアクセスしてもらえるようにします。
SNSでのシェアやコメントが増えると、検索エンジンにとっての信頼性も向上します。
Googleマイビジネスやレビューサイトでの評価や口コミに対して返信や適切な対応をすることで、ユーザーに対する信頼性を高めます。
地域や業種に特化したオンラインディレクトリへ登録することで、地域密着度をアピールできます。ローカルSEOの評価が高まる要因です。
外部施策に取り組むことで、Webサイトの評価を向上させ、より多くのユーザーに情報を届けられます。
外部施策は、長期的な取り組みが必要であり、定期的な更新や努力が求められるぶん、得られる成果が大きい施策です。
SEOコンテンツでは、検索者のニーズを満たす内容を提供できているかが重要です。
費用対効果の高い施策として、長期的な集患を見込めます。コンテンツの蓄積は、自院の財産と同等で、潜在顧客との関係構築が可能です。
コンテンツを制作する際に重要な要素として、経験・専門性・権威性・信頼性が挙げられます。
提供している情報と発信者(ドメイン)の結びつきの強さは、評価を高める要素の一つです。
歯科をはじめとした専門性の高い領域では、継続的なコンテンツ作成でドメインを強めましょう。
コンテンツSEOでは、キーワードの選定も重要です。
自院のターゲットを考慮し、ターゲットが検索しそうなキーワードを活用することで、より多くの検索者にアクセスしてもらえます。
効果が出るまでには早くても3ヶ月以上かかるため、時間と労力がかかる覚悟が必要です。
自院の成長を目指す上で必要な対策です。継続的なコンテンツ制作とSEO施策によって、より多くのユーザーに情報を届け、自院の認知度や評判の向上が目指せます。
MEO(ローカルSEO)は、Googleマップなどの地図検索で自院の掲載順位を上げるための施策です。
「エリア+歯科・歯科名」などでの検索で上位表示を目指し、患者に情報を届けることで来院につなげられます。
歯科は地域密着型の傾向が高いため、地域を重視する検索者のニーズに対応することが重要です。
Googleビジネスプロフィールの案内に沿って、情報を入力します。
ビジネス名や業種の登録やカテゴリーの選択、電話番号やWebサイトの登録をしたら登録画面に進み、内容を確認しましょう。間違いがなければ、申請を送信してください。
申請が通ると、後日Googleからハガキが届きます。パスコードを入力・送信したらGoogleマイビジネスの登録は完了です。
Googleマイビジネスで使う、検索キーワードを決めます。キーワードは、ターゲットの悩みを具現化することで正確性が高まります。
キーワードの決定後は、メニューや写真の登録をしてください。情報を視覚的にもわかりやすく掲載すると、検索者の来店に対する心理的なハードルを下げられます。
歯科医院のSEOで効果的な検索キーワードは、以下の4ステップで決めましょう。
ターゲット層をざっくりと決め、人物像を限定しすぎないよう注意しましょう。
年代や職種ではなく、どのような悩みを抱えているかなどが重要です。
例えば、30代半ば〜40代をターゲットにする場合、子どもが歯科に行きたがらない、虫歯治療の痛みに泣いてしまうなどの視点の悩みを考えられます。
具体的な言葉としてターゲットの悩みを提示することで、明確化できます。悩みの種は、患者さんとの会話の中に散りばめられています。患者さんの声に耳を傾けることが重要です。
ターゲットが検索する際に入力しそうなキーワードを考えます。その際、専門用語を使わず、一般の人が使いそうな言葉でキーワードを選定しましょう。
例えば「カリエス」と「虫歯」であれば、「虫歯」という単語の方が多衆的に使われています。
加えて、患者さんの悩みをジャンルごとに分類し、各悩みのメインキーワードとそれに組み合わせるキーワードを考えます。
最後に、ツールを使って検索キーワードの分析をします。
ラッコキーワードやGoogleキーワードプランナーなどを利用し、自院のサイトが上位表示を狙えるキーワードかを検討します。
特にロングテールキーワード(3〜4語の複合キーワードの組み合わせ)から取り組みましょう。
例えば、「大野城市 歯科 ホワイトニング」のようなキーワードが、ロングテールキーワードです。
競合が少ないため上位表示を目指しやすく、検索ニーズが明確なキーワードを選ぶと、予約や来院を目指します。
検索ボリュームの大きいキーワードは競合が強く、上位表示が難しいケースがあるため注意が必要です。
歯科医院で取り組みたい検索キーワードは、以下の種類です。
自宅や勤務先に近く、通いやすい地域かを重視する患者さんが多いため、「大野城市 歯医者」「春日原駅 歯科」などの地域名を使ったキーワードを活用しましょう。
地域密着型のクリニックでは、地域名を含めたキーワードでの上位表示が重要ですが、経営年数が長く競合が多い場合は難易度が高まることがあります。
歯科選びでは、検索者にとって通いやすい地域であることが大事です。地域密着型のクリニックでは、地域名を使ったキーワードでの上位表示が欠かせません。
患者さんのいつ・どこで・どのような治療を受けたいのかを踏まえて、診察の時間帯や施術内容を反映したキーワードを選定します。
例を挙げると、「春日市 歯科 平日夜」「春日市 歯医者 日曜日」「大野城市 インプラント」「大野城市 削らない」などのキーワードがあります。
患者さんが抱える様々な悩みを想定し、「矯正歯科」「痛くない」「上手い」「ホワイトニング」「予約制」といったキーワードを考えましょう。
「歯茎が下がってきている」「虫歯が痛い 早く治療したい」「歯並びを良くしたい」「効果的な虫歯予防をしたい」など、患者さんはさまざまな悩みを抱えています。
「⚪︎⚪︎な症状を解消したい」「なぜ治らないんだろう」と悩みを抱えている方はどのようなキーワードを使うかを見極めることで悩みが解決できるよう情報を提供し、検索者からの信頼を高めます。
検索者が解決したい症状や悩みに合ったキーワードを狙い、情報を提供することで検索者からの信頼を高めることが重要です。Googleサーチコンソールや口コミ、情報サイトに寄せられた質問などを分析し、関連するキーワードを選定することが有益です。
患者さんからの口コミや評判は、順位の上昇に影響を与える要素のひとつです。
「春日市 歯科 人気」「大野城市 歯医者 おすすめ」などのキーワードを活用し、積極的に口コミ獲得に取り組みましょう。
満足度が高そうなお客様に直接声をかけて口コミ投稿を依頼する・口コミページへのQRコードを掲載したチラシを医院内に設置する・お客様にメールで来店のお礼と共に投稿の依頼をするなど、積極的な取り組みが必要です。口コミの投稿件数や評価が高いと、上位表示が促進されます。
歯科医院のSEOを成功させるためのコツを7つ紹介します。
SEOの成功には、サイト内コンテンツの充実が必要です。コンテンツの充実は、サイトの信頼性・専門性を向上させます。
ただし、コンテンツは数が多ければいいわけではありません。検索者に役立つ質の高いコンテンツを継続的に提供することが大切です。
歯科医院サイトで取り扱いたいコンテンツの一例は、以下のとおりです。
ターゲットのニーズと検索意図を理解して、コンテンツを作ってください。
コンテンツを作る際は、専門用語を避けて一般の人に伝わる言葉選びを意識しましょう。(例:「カリエス」ではなく「虫歯」と表記する)
患者の多くは、検索者は医療知識を持っていません。専門用語を使う場合は、用語の意味をわかりやすく伝える説明を加える工夫をしてください。
サイトやコンテンツのタイトル・見出しに検索キーワードを組み込むことで、SEOの効果を期待できます。
「福岡 歯科」などで上位表示を狙いたいならば、「福岡で虫歯予防ができる◯◯歯科」のようにキーワードを自然に組み込んでください。
検索エンジンがページとキーワードの関連性が高いと判断され、上位表示の可能性が高まります。
検索者はタイトルや見出しを読んでコンテンツを読むかを判断します。
適切なキーワードが含まれていると、検索者は自分の知りたい情報と関連があるコンテンツだと予測され、クリック率の向上が可能です。
歯科医院が発信する情報は、お金や健康など生活に大きな影響を及ぼす可能性がある情報です。
YMYL領域(Your Money Your Life)と呼ばれ、嘘や根拠のない情報を提供すると、検索者に大きな損失を与えてしまいます。
YMYL領域には厳しい基準があり、EEAT(経験、専門性、権威性、信頼性)を重要視しています。
EEATを高めるには、正しい情報の提供に加えて、誰が運営するサイトなのか、誰による情報かの記載をする。
引用には客観性や信頼性の高い公的機関の情報を用います。誤った情報の発信は、サイトの信憑性を損じ、検索順位が大幅に下がってしまう可能性があるため注意が必要です。
患者に受診を呼び掛け、医院や歯科医の名前が特定できるものは医療広告と認識される。サイトも医療広告とみなされる。
禁止事項の一例
・虚偽広告(例:絶対・100%成功 など安全性を過度に強調する広告)
・加工や修正を加えた術前と術後の比較写真や動画
・根拠のないデータの提示(例:患者さん満足度⚪︎%!)
・誇大広告や誤解を与える表現
・公序良俗の逸脱
医療広告の違反事項が見つかると、違反箇所を指摘されます。迅速に削除や修正対応をしてください。
通知から約1ヶ月後にあらためて状況確認→改善されていない・修正が不十分な場合は委員会から自治体に報告→その後「中止命令」や「是正命令」に従わなければ6ヶ月以下の懲役、または30万円以下の罰金や、事例として公表される可能性があります。
競合が強いキーワードではなく、ロングテールキーワード(3・4語の組み合わせでできたキーワード)で上位表示を狙いましょう。
競合が強いキーワードは検索ボリュームの多いキーワードである可能性が高く、上位表示できれば、多くの流入を見込めます。
競合が強いキーワードはポータルサイトや有名クリニックが上位表示されていることがほとんどです。競争が激しく上位表示は困難です。
まずは、検索ボリュームが小さく競合が弱いロングテールキーワードから上位を狙いましょう。
スマートフォンでサイトを閲覧した際の見やすさは、Googleの評価基準に影響します。以前は、PCでの見やすさを重視していましたが、現在はモバイルに変更されました。
多くの検索者はスマートフォンからサイトを閲覧して、問い合わせや予約の行動をとります。表示が崩れたり読みづらいサイトは、検索者の利便性に欠けるため対策が必要です。
コンテンツは作成して終わりではなく、改善を繰り返すことが重要です。
コンテンツが上位表示やコンバージョンに結びつかない理由の分析・改善を繰り返しましょう。
分析・改善には、GoogleアナリティクスやGoogleサーチコンソールなどのツールの活用がおすすめです。
データから問題点を把握して、コンテンツをブラッシュアップしてください。
歯科医院のSEO成功事例を2つ紹介します。
「医療法人 徳真会グループ」は、歯についての情報を細分化して、年代や状況の異なる患者と自院の接点作りを目標にコンテンツを作っています。
コンテンツの種類は、一般歯科・予防歯科・小児歯科・矯正歯科・インプラント・入れ歯・歯周病治療・ブレスケアなど、さまざまです。
医院名が入っていないキーワードでも、検索ボリュームが大きい「虫歯 予防(検索ボリューム:1,000〜1万)」で上位表示に成功しました。
予防の観点で検索した検索者が自院を認識することで、後々の集患に成功した事例です。
サイトURL:https://www.tokushinkai.or.jp/
開業からわずか6ヶ月で検索順位1位を獲得した「目白マリア歯科」。
集患に成功しているサイトを分析して、コンテンツの豊富さが成功のポイントだと気づきました。
見込み患者との接点を作るため、歯科医院側も専門家としてコンテンツ制作に関わり、プロに依頼してサイトの制作を開始。医院の特徴をキャッチコピーとサイトのデザインで表現することで、女性や子供の患者さんを増やしました。
加えて、ホームページの更新頻度を上げ、常に新たな情報を発信できるよう意識します。
常に最新の情報を提供することで、患者さんにとって役立つサイトと認識されている成功例です。
サイトURL:https://www.mejiro-mariadc.com/
Web集患に取り組む際には、SEOが欠かせません。
具体的に取り組む施策は以下の3つです。
SEOは成果が出るまで最短でも3か月程度かかります。課題に対して強い解決策を求めているターゲットへアピールでき、費用対効果の高い取り組みです。
効果が高くても日々の業務でコンテンツ作成に時間をかけられない方や、専門的な知識がなく難しさを感じる方はプロへの依頼をおすすめします。
専門的な知識を踏まえてクライアントのニーズを汲み取り、キーワードごとに競合調査や作るべきコンテンツを考えてくれます。
プロの手を借り、効率的に成果を得ることで、競合が多い歯科医院サイトでも独自性や網羅性の高いコンテンツを活用した集患が可能です。
歯科医院のSEOでは、患者のニーズに沿った検索キーワードの選定とコンテンツ作りが欠かせません。
日ごろ、自院に来院する方の相談事や質問を参考に、ターゲット層の具体化やキーワードの洗い出しをして、質の高いコンテンツ作成をしましょう。
もし、プロへのご依頼を検討している方は、株式会社なかみへご相談ください。検索者の目線に立った役立つコンテンツ作りが得意です。