2024.11.17
Webライティングセミナー「プロWebライター養成5時間集中講座」
Column
2024.3.26
オウンドメディア
オウンドメディアは、運用次第でブランディングや集客、リピート率の向上など、さまざまなメリットが得られます。
しかしオウンドメディアの立ち上げ方がわからず、困っていませんか。オウンドメディアを作成するならば、Webサイトの作成や更新が簡単にできるツールの活用がおすすめです。
この記事では、オウンドメディア構築に役立つツール・CMSに触れつつ、立上げ手順や運用方法を解説しました。
初めてオウンドメディアを立ち上げる人にもわかりやすく解説しているので、全体像をつかみ計画を立ててみましょう。
目次
オウンドメディアを構築するには、適切なツールを選ぶ必要があります。
ツール選びのポイントは、以下の3つです。
1つずつ順に解説します。
オウンドメディア構築ツール・CMSを選ぶときには、オウンドメディアを作成する目的に合ったツールを選びましょう。
潜在顧客への認知拡大、見込み客からの問い合わせ獲得、既存客とのコミュニケ―ション強化、人材採用など、オウンドメディアを作成する目的はさまざまです。
目的によって、オウンドメディアに必要なコンテンツや機能が変わります。
例えば「人材採用」が目的なら、実際に働くイメージが湧くように、社員や社内の様子が伝わるコンテンツが必要です。写真や動画で訴求しやすく、求人サイトとも連携できるツール・CMSはどれかという視点で選びます。
目的を明確にし、目的達成のために必要な機能を備えたツールを選択しましょう。
オウンドメディア構築ツール・CMSの機能は豊富ですが、すべての機能を使う必要はありません。必要な機能だけを選び、コストや手間を削減しましょう。
導入機能の例として、以下が挙げられます。
自社で必要な機能は何か、事前に洗い出しておきましょう。
オウンドメディア構築ツール・CMSの料金は、予算内で利用できるツールかどうか確認しましょう。
オウンドメディアの構築・運用ツールは種類や機能、プランによって利用料金が異なります。
ツール自体が有料のケースや、一部機能が有料のケースもあるため必ず確認が必要です。
またツールの料金以外にも、ドメイン取得費やサーバーレンタル料金、サイト制作費などがかかります。
オウンドメディアの構築・運用ツールの費用相場は以下の通りです。
【費用相場】
費用対効果が見込めるかも基準にして、予算に合う最適なツールを選びましょう。
オウンドメディアの構築ツール・CMSは多種多様で、すべてを比較し、自社に適しているか判断するのは困難です。
以下より当社が厳選した、おすすめのツール・CMSを6つ紹介します。
各ツール・CMSの特徴をわかりやすく解説するので、自社に適しているか検討してみてください。
「note pro」は、操作がシンプルで、ブログ感覚で記事投稿できるツールです。
noteの企業・法人向け有料プランで、「予約投稿機能」「メンバー権限管理機能(複数人で編集できる)」「独自ドメイン適用」が利用できます。
noteは個人の利用者も多く、似たテーマのコンテンツを回遊して読まれる傾向にあります。
以前はSEOに弱いツールでしたが、2018年に「note.com」と「note.jp」のドメインを取得し、検索上位にも表示されやすくなりました。
note proには、他にも以下の特徴があります。
月額8万円〜(税抜)の費用がかかります。
https://www.hatena.ne.jp/contentmarketing/hatena-blogmedia
「はてなブログメディア」は、はてなブログと同じ会社が提供しており、国内での導入数140社以上の人気サービスです。
サインインするだけでサービスを利用でき、サーバーの構築やメンテナンスは必要ありません。自動で行われるため、自社にエンジニアがいなくても安心して利用できます。
月間数億PV(ページが開かれた回数)を誇るプラットフォームと、「はてなブックマーク(インターネット上の記事をブックマークするサービス)」との相乗効果により、集客をサポートしています。
デザインテーマは6種類あり、それぞれカスタマイズ方法の案内もあり、設定・変更しやすい仕様です。
はてなブログメディアには、他にも以下の特徴があります。
月額料金は7万7,000円〜です。
「Wix」はクラウド型で、サーバーレンタル不要のツールです。
特別な知識がなくても、800点以上のテンプレートや2,000点以上の写真・動画を用いてカスタマイズできます。
アプリを追加すれば、予約機能や決済機能、お問い合わせフォーム、カレンダーを含む複数の機能が使えて便利です。
美しい写真をトップページに表示させるデザインが多く、視覚に訴求するのが特徴です。
Wixには、他にも以下の特徴があります。
無料でも利用でき、有料プランは月額1,200~1万2,000円の費用がかかります。
「Ameba Ownd」は、クラウド型のオウンドメディア構築ツールです。編集画面でドラッグ&ドロップの操作をすれば、オウンドメディアが立ち上げられます。
またBASE(ネットショップ作成サービス)と無料で連携して、気軽に商品を販売できるのもポイントです。
セキュリティ面ではSSL(暗号化通信の仕組み)に標準対応しており、データを盗まれるリスク
を軽減できます。
Ameba Owndのその他の特徴は以下の通りです。
Ameba Owndは、無料でオウンドメディアを開設できます。公開ページ数や機能性がアップするプレミアムプランは年間9,600円(税込)です。
「WordPress」はオープンソース型で、ソースコードが公開されています。HTMLやCSSのコードを変更し、よりデザイン性・操作性が高められる仕様です。
さまざまなデザインのテーマやプラグイン(拡張機能)も開発されており、WordPressに関する知識さえあれば、自由にカスタマイズできます。
また効果の出るSEOを講じたいときにも適したツールです。
ただしWordPressは、初期設定で取得したドメインとレンタルサーバーを関連付ける設定が必要で、初心者だとハードルが高いと感じる可能性があります。
WordPressには他にも、以下の特徴があります。
無料で利用できますが、、その他にも5つのプランを用意しているため、自社の予算に合わせて選択可能です。
https://www.sixapart.jp/movabletype/
「Movable Type」は、セキュリティ重視で作られたパッケージ型のCMSです。航空会社や保険会社、Webサイト制作会社などから選ばれています。
サイバー攻撃を防止するために、細かい権限設定や不正アカウントロック、管理画面と公開ページのパス分離ができます。
ツールのライセンスを購入したら自社サーバーにインストールして、利用開始です。
企業や組織単位での運用を想定した仕様で、導入相談会やテクニカルサポートも実施されています。
Movable Typeには、以下の特徴があります。
オウンドメディアの立ち上げは、計画的に進めることが重要です。
ここではツールを使用したオウンドメディア立上げ手順と設計について、以下の9つのポイントを解説します。
1つずつ解説します。
社内にWebや制作の部署が存在しない場合には、まずチームを構築します。
プロジェクトの責任者や、デザイン担当、マーケティング担当といった役割を決めて、オウンドメディアの企画を立てましょう。
企画書では、以下を項目を記載してください。
オウンドメディアの制作がどのように進めていくか、チームで共通認識を持っておくようにしましょう。
オウンドメディアを立ち上げるには、内製化するか外注化するかを決めます。
内製化とは、自社の社員やパートナーでオウンドメディアを作ることです。
外注化は、外部の専門業者や個人に依頼してオウンドメディアを作ってもらいます。
それぞれメリットとデメリットは以下の通りです。
メリット | デメリット | |
内製化 | 自社のブランドや商品に精通しているコストが抑えられる自由度や柔軟性が高い | 専門的なスキルや知識が必要人的リソースの確保が難しい品質を保つのが難しい |
外注化 | 専門的なスキルや知識がある人的リソースの確保が容易品質が高い | 自社のブランドや商品に精通していない場合があるコストがかかる自由度や柔軟性が低い |
メリット・デメリットを理解し、自社に最適な方法はどちらか検討しましょう。
オウンドメディアを立ち上げるには、目的と目標(KPI)を定義することが重要です。
目的を明確にすると、方向性やターゲットを明確にできます。
目標(KPI)とは、オウンドメディアの成果や効果を測る指標で、コンテンツ作成や導線設計に役立ちます。
どのように定義するかは、以下を参考にしてみてください。
【目的設定のポイント】
(例)見込み客に対して商品・サービスを訴求し注文を増やす
【目標(KPI)のポイント】
(例)月間アクセス数〇件、月間問い合わせ数〇件を目指す
オウンドメディアを立ち上げるには、ターゲット・ペルソナを設定しましょう。
ターゲットは、以下のような条件で分類した想定顧客です。
<ターゲット例>
ペルソナは、架空の見込み客を詳細に設定した人物像です。
<ペルソナ例>
ターゲット・ペルソナの設定により、発信するべき情報が見えてきます。
設定した人物像は「何を知りたいのか」「何に困っているのか」「現時点で気付いていないが役に立つ情報は何か」と、深堀りしてみましょう。
オウンドメディアの集客方法は、大きく分けて以下の3つがあります。それぞれの特徴とメリット・デメリットは以下の通りです。
TwitterやFacebook、InstagramなどのSNSから流入を図る方法です。SNSのプロフィールや投稿にリンクを設置して訪問を促します。
【メリット】
【デメリット】
リスティング広告、SNS広告など、インターネット上のメディアに広告を掲載して集客する方法です。
【メリット】
【デメリット】
検索エンジンで検索された際に、自社のサイトや記事が上位表示されるよう対策して流入増加を目指す方法です。
【メリット】
【デメリット】
オウンドメディアの目的やターゲットに合わせて、必要なページや機能を決めましょう。
例えば見込み客には、以下のページを用意すると親切です。
上記のほかにもブランディングやSEO対策のために、コラム記事を作成するケースもあります。
コラム記事では、想定する読者が検索しそうなキーワードや、関連性の高いテーマを取り上げることが大切です。
またアクセスやお問い合わせを増やすために、下記のような機能の追加も検討してください。
必要な機能を導入して成果の出る運用を目指しましょう。
オウンドメディアを立ち上げるには、自社に適したツール・CMS(コンテンツ管理システム)を選択しましょう。
CMSには、大きく分けて3種類あり、それぞれの特徴は以下の通りです。
オウンドメディアを立ち上げるには、ドメインの取得とサーバーの契約を検討します。
ドメインとはWebサイトのURLにおける「http://〇〇〇」の〇〇〇の部分です。
サーバーとは、Webサイトのデータを保存したり提供したりするコンピュータです。
サーバー・ドメイン・ツールを関連付ける設定にしてインターネット上に公開します。
ドメインを決める際やサーバーを選ぶ際には、以下の内容を参考にしてください。
【ドメインの決め方】
【レンタルサーバーの選び方】
オウンドメディアの立上げに必要な準備ができたら、制作を開始しましょう。
デザインやレイアウト、必要なコンテンツを実際に作成し、管理画面で実装していきます。
定期的に公開ページを確認して、見やすさや操作のしやすさをチェックしましょう。
また読者視点で「必要な情報が揃っているか」を確認し、気になる点は改善していくことが大切です。
オウンドメディアを作るだけではなく、更新や分析、改善しながら運用していくことが重要です。
運用次第でオウンドメディアの効果を最大化し、ビジネスの成果につながります。
以下より、オウンドメディアの運用方法について解説します。
オウンドメディアを自社で運用する際には、適切な体制を整えておきましょう。
運用では、デザインやコンテンツの「更新」「新規投稿」「効果測定」などを行います。
計画的に運用するために、必要なポジションと担当者を明確にしましょう。必要なポジションは以下を参考にしてください。
【必要なポジション】
日々の業務をこなしながら、効果的な運用を続けるの大変な作業です。
自社で運用するのが難しい場合や、オウンドメディアの運用にしっかりリソースを確保したい場合は、「運用代行」への依頼を検討しましょう。
運用代行に依頼することで、オウンドメディアの制作や更新、分析に基づく改善などを外部の専門業者に任せられます。
専門業者なら、トレンドに敏感で運用ノウハウもあり、コンテンツの質も担保されます。
また外部に運用を任せれば、自社のコア業務に専念できるのも大きなメリットのひとつです。
オウンドメディアの構築や運用は、簡単ではありません。
自社で行う場合は、運用体制の整備やスキルの習得などが必要です。
外部に依頼するなら、信頼できるパートナーを見つけることで目的に沿った成果の出やすい運用ができます。
「株式会社なかみ」は、オウンドメディアの構築や運用に特化した企業です。
単に見た目だけを整えたサイトではなく、成果に結びつく「なかみ」のあるコンテンツ制作をしています。
オウンドメディアの構築・運用は、ぜひ株式会社なかみにお任せください。