2025.3.21
コンテンツSEOとは? 取り組むべき目的と費用相場
2025.3.21
SEO
「業務でコンテンツSEOに取り組むことになったけれど、どうすればいいの?」
「そもそもコンテンツSEOって意味があるの?」
と思っていませんか?
コンテンツSEOは、継続することで少しずつ効果が出てくるようになります。ただ継続するだけでは効果が出てくるわけではなく、効果測定と改善を繰り返すことが重要です。
この記事では、コンテンツSEO初心者の方に向けて、目的やメリット、やり方、外注する際の費用相場を解説します。
目次
コンテンツSEOとは、検索者のニーズを満たすため、質の高い記事などのコンテンツを継続的に発信することです。検索エンジンからサイトへの集客力を向上させるSEO(Search Engine Optimization:検索エンジン最適化)の一環でもあります。
コンテンツSEOの目的は、検索者のニーズに合わせたコンテンツを提供し、自社の潜在顧客と出会うことにあります。
コンテンツSEOでは、具体的な検索キーワードを設定して、上位表示を狙います。分析した検索意図に合わせたコンテンツにより、ユーザーの疑問や不安を解消し、商品ページやサービスページに誘導できます。
コンテンツマーケティングはコンテンツを用いたマーケティング手法で、コンテンツSEOはコンテンツマーケティングの一部です。コンテンツマーケティングの一例としては、商品の使い方を動画で配信する、サービスの活用事例をセミナーで解説するといった例が挙げられ、SEOが関係しないものも含みます。
Googleによるコンテンツの評価基準は非公表ですが、Googleの公式見解などから、3つの評価基準があると考えられています。
検索時、検索ユーザーは疑問や課題を抱えています。例えば「コンテンツSEOとはなにか知りたい」「自社サイトの検索順位が低い」などです。各検索キーワードに込められた、検索者のニーズを満たしていないコンテンツは評価が下がってしまいます。
「E-E-A-T」は「Experience(経験)Expertise(専門性)Authoritativeness(権威性)Trustworthiness(信頼性)」の頭文字で、コンテンツの品質と信頼性を判断する基準になっています。内容が経験に基づく信頼できるものであり、執筆者に専門性と権威があるかが重要です。
E-E-A-Tが優れていれば、自然とコンテンツの独自性も高まります。
外部サイトから自社サイトに貼られたリンクが「被リンク」です。バックリンクや外部リンクとも呼ばれます。
基本的に被リンクが多いほど評価は上がりますが、自社で意図的に被リンクを作成すると順位下落につながるので避けましょう。
コンテンツSEOのメリットは主に3つ挙げられます。
「サイトを訴求するなら広告を出せばいいのでは?」と思うかもしれませんが、従来の広告とコンテンツSEOではかかる予算に違いがあります。
新聞広告を出す場合を考えてみましょう。一般的な新聞は日刊なので、広告の掲載は短期間となります。その特性を踏まえると、複数回の広告出稿が望ましいですが、新聞広告の費用相場は100万円以上と決して安くありません。
それに対して、Webコンテンツは削除されるまで検索エンジン上に残り、長期的な効果が見込めます。成功すれば、従来の広告に比べて高いコストパフォーマンスとなります。
時間が経っても価値が下がりにくい質の高いコンテンツを「ストック型コンテンツ」と呼びます。
ストック化型コンテンツが自社サイトに蓄積されれば、Webサイト全体が資産価値を持つようになります。コンテンツSEOは企業の長期的な資産形成に適しているのです。
ただし、コンテンツを資産化するには、内容が検索者のニーズを満たしているか定期的に確認し、メンテナンスする必要があります。
コンテンツSEOに取り組むことで、検索流入が増え、コンテンツによりユーザーから信頼を集めると、検索順位はさらに上がります。
その好循環が続けば、さらに検索ユーザーがページを目にする機会が生まれ、ターゲット層へのアプローチやブランディングにつながるでしょう。
コンテンツSEOのデメリットは次の3つです。
コンテンツ制作や内容の更新には、工数や費用がかかります。そのため「社内のリソースで対応すればいいのでは?」と考えがちです。しかし、Googleの評価を受けるためには、コンテンツの品質と信頼性がカギとなります。コンテンツSEOで長期的な効果を出すためにも、その分野に精通したライターに依頼するなど、外注を検討するのがおすすめです。
検索エンジンがコンテンツを評価し、検索結果として表示するまでに最短で数日、長ければ数ヶ月がかかるとされています。また、高順位を獲得しているサイトであっても、内容が古くなれば評価は落ちるため、情報の更新も必要です。
競合の多い分野やキーワードで高順位を目指すのであれば、さらに長期的な取り組みが求められます。
Googleにおける検索順位は、アルゴリズムの自動集計によって決まります。
このアルゴリズムは日々調整されるうえ、年に数回は広範囲のアップデートも行われているため、常に順位は変動していると考えてください。
コンテンツSEOは6つのステップで構成されています。
まずはコンテンツSEOの目標を明確にしましょう。流入数を伸ばしたいWebサイトに加え、流入数を増やすことで、何を達成したいのかを決めてください。施策の効果測定と改善点の特定がしやすくなります。
ペルソナは、マーケティング戦略におけるターゲットです。商品やサービスの利用者について、性別や年齢、ライフスタイルなどの特徴を具体的に設定することで、対策すべき検索者のニーズが分かります。
睡眠の質を計測するアプリを取り扱うなら、「20代男性・看護師・勤続年数3年」「夜勤があるため生活リズムが乱れがち」などと考えるとよいでしょう。
コンテンツSEOでは、検索者ニーズの想定に基づき、対象キーワードを選定する必要があります。
例えば、睡眠の質を計測するアプリを開発している企業が、「睡眠の質を高めたい」というニーズに対応したい場合、「睡眠の質 上げる方法」「睡眠の質 アプリ」などの対象キーワードが考えられます。
思いついた検索キーワードで検索してみた後で、サジェストキーワードをチェックし、狙ったテーマでよく検索されるキーワードを探します。
キーワード選定に悩んだときは「ラッコキーワード」「キーワードプランナー」「Ahrefs(エイチレフス)」といったツールを使用すると、商品・サービスに関連するキーワードや、競合が対策しているキーワードをより深く把握できます。
選定した対象キーワードに合わせてコンテンツを制作します。記事の構成案を作成してからライティングに移るのが一般的な流れです。
構成案作成では、以下2つのポイントを抑えてください。
・顕在ニーズに応える
・サジェストキーワードの対策をする
検索ユーザーは、顕在している疑問や課題があるからこそ対象キーワードを検索しています。そのニーズに応えていない記事からはすぐに離脱してしまうのです。
サジェストキーワードとは、検索ボックスにキーワードを入力すると自動表示されるキーワードを指します。検索されやすいキーワードを表示しているため、潜在ニーズの掘り起こしに役立ちます。
この2点を追求することで、網羅的に検索ニーズを満たした記事構成が作成できるようになります。
まずは結論ファーストを心がけましょう。述語が後半に位置する日本語では、結論を読者が理解しにくいケースが少なくありません。結論・理由・具体例・結論の順に文章を構成する「PREP法」がおすすめです。
また、執筆後は必ず原稿を校正し、誤字脱字や事実と異なる情報がないか確認してください。誤った内容を掲載してしまうと、検索者からの信頼を失い、検索エンジンの評価も上がらないためです。
コンテンツ公開後は、アクセス数や記事の順位を定期的に確認してください。
検索流入の状況を測定する場合は「Google Search Console」のチェックは必須です。
自社のサイトに、検索エンジンからの流入はどれほど増えているのか、または一体どのような検索キーワードで流入しているのかをよく分析しましょう。
検索順位が想定よりも低ければ、検索順位の高い競合記事を参考に、不足している内容や独自情報を追記しましょう。あらためて検索者のニーズを考え、読みやすさや内容の質を改善してみてください。
品質を確保するために長期的な取り組みが求められるコンテンツSEO。「社内ではリソースを割けないから外注したい」と考えている担当者の方も多いことでしょう。そこで最後に、コンテンツSEOの費用相場を解説します。
SEOサービス | 費用相場 | サービス内容 |
SEOコンサルティング | 10万〜50万円/月 | ・サイトの調査、分析、診断・コンテンツの企画・ライティングの指示出し |
コンテンツSEO | 5万〜50万円/月 | ・キーワードのリサーチ・コンテンツ制作・コンテンツ配信・コンテンツの最適化 |
内部SEO対策 | 10万〜30万円/月 | ・タグの最適化・ディスクリプションの最適化・内部リンクの改善・サイトマップの設置 |
外部SEO対策 | 1万〜15万円/月 | ・被リンクの獲得・SNS活用・コンテンツマーケティング・インフルエンサーマーケティング |
また、コンテンツSEOの料金形態には「月額固定費用型」「成功報酬型」「一括払い型」の3つがあります。毎月の予算を立てやすい月額固定費用型、コストを抑えやすい成果報酬型、一度の支払いで完結する一括払い型と、特徴がそれぞれ異なるため、予算状況などに合わせて検討するとよいでしょう。
コンテンツSEOは、従来の広告と比較してコストパフォーマンスが高く、商品やサービスのブランディングにつながります。ただし、コンテンツ制作や定期的な更新にはコストがかかり、継続的な取り組みが求められるため、自社ではリソースを割けない場合もあるでしょう。
そこでおすすめなのが、コンテンツSEOを専門とする企業への外注です。依頼内容や業務範囲によって費用の相場は変動します。社内のリソースと必要な施策を明確化したうえで依頼することが重要です。
株式会社なかみでも、コンテンツSEOサービスをご提供しています。検索ユーザーの満足度を徹底追及する記事を制作したいと考えているなら、ぜひお問い合わせください。