「コンテンツSEOとテクニカルSEOはどう違うの？」

「コンテンツSEOやテクニカルSEOは具体的に何をすればいいの？」

そんな疑問を持っていませんか。

この記事では、コンテンツSEOとテクニカルSEOの違いを解説し、両者をより理解するためにそれぞれの特徴を詳しく紹介します。

コンテンツSEOとテクニカルSEOの違いとは？

コンテンツSEOとテクニカルSEOは、どこに向けて対策をするのかに違いがあります。コンテンツSEOは読者、テクニカルSEOは検索エンジンに向けたSEO対策です。

目的が異なるため、対策方法も異なります。例えば、コンテンツSEOは読者に満足してもらうことが目的です。そのため、読者目線でニーズに沿った内容や読みやすさを考えなければなりません。

一方、テクニカルSEOは検索エンジンがサイト内の情報をデータベースに効率よく登録できるようにすることを目的とします。サイト内の構造を整える、特定のタグや属性に情報を設定するなど、技術的な対策が必要です。

ただし、対策の中にはコンテンツSEOとテクニカルSEOの両方に効果的なものもあります。

以下では、コンテンツSEOとテクニカルSEOの特徴や重要性を詳しく紹介します。

コンテンツSEOとは

読者を相手とするコンテンツSEOでは、読者を満足させられる質の高いコンテンツの制作が必要です。「この記事では自分の疑問は解消されない」と感じた読者は、読むのをやめてしまう可能性が高いためです。

有益で質の高いコンテンツは、個々の読者を満足させられるだけでなく、多くの検索ユーザーに向けた集客効果も期待できます。広く読まれ続け、長期的に集客のできるコンテンツは、会社にとっての財産にもなるでしょう。

読者を満足させるコンテンツにするためには、読者が持つ疑問への答えを完結に示さなければなりません。たとえば、以下のような工夫が必要です。

・読者が検索しそうなキーワードを使う

・読者の興味を引くタイトルや見出しをつける

・読者の知りたいことの順番を考えて構成を作る　など

このような工夫をすることで、読者の顕在的なニーズを持たせます。

このほか、「この疑問を解消できたら次はこんな疑問が出るのではないか」「こんな情報もあれば有益なのではないか」と読者の立場で考えた内容を加えることも重要です。そうすることで、読者が自覚していない潜在的なニーズも満たすことも心掛けましょう。

1コンテンツごとに対策するだけではなく、サイト全体の方向性やターゲットを踏まえてコンテンツを制作することも大切です。

テクニカルSEOとは

検索エンジンを相手とするテクニカルSEOには、クローラー対策とインデックス対策があります。それぞれの目的は以下のとおりです。

クローラー対策：サイト内を巡回しやすくする

インデックス対策：巡回によって得た情報をデータベースに効率よく登録できるようにする

クローラー対策ではサイト内の構造を整える、インデックス対策では検索エンジンが内容を理解しやすいよう情報を整理するなどの施策が必要です。どちらか1つの対策だけではなく、両方の対策を並行して進める必要があります。

テクニカルSEOは知識や技術が必要ではあるものの、コンテンツSEOに比べると手法が明確です。そのため、ガイドラインに沿って対策することで効果が期待できます。

コンテンツSEO・テクニカルSEOの両方に効果的な方法

コンテンツSEOとテクニカルSEOの対策方法の中でも、両方に共通するものを紹介します。

読者が検索しそうなキーワードを設定する

「読者はどんなキーワードで検索するか？」「本当にこのキーワードで検索するか？」と、読者目線で考えてキーワードを設定しましょう。

検索されないキーワードを設定すると、検索ユーザーがコンテンツにたどり着く可能性は低くなり、せっかくコンテンツを用意しても読んでもらえません。キーワード選定ツールを使うことも方法の1つではありますが、まずは読者の立場に立って考えることを大切にしましょう。

適切なキーワードの選定は、検索エンジンがコンテンツの内容を理解するためにも役立ちます。検索で上位を狙いたいキーワードを、自然にタイトルや見出しに含めましょう。

タイトルやディスクリプションを分かりやすくする

多くの読者はタイトルを見てコンテンツを読むかどうかを判断します。そのため、読者がクリックしたくなるようなタイトルを付けることが大切です。

ディスクリプション（メタディスクリプション）とは、検索エンジンで検索した際にタイトルの下に出てくる文章を指します。ページの内容を要約したものであり、タイトルと同様に検索ユーザーがそのページを読むかどうかを左右します。

タイトルでは、キーワードをできる限り冒頭近くで使いましょう。検索結果の画面でタイトルが切れてしまわないよう、文字数は30文字以内に収めるのがベストです。

検索時に表示されるディスクリプションの文字数は、パソコンでは75文字程度、スマートフォンでは60文字程度となっています。文字数を意識しながら、コンテンツの内容を簡潔にわかりやすくまとめましょう。

タイトルやディスクリプションを分かりやすくすることは、検索エンジンからの評価を上げることにもつながります。キーワードを使用し、タイトルタグやディスクリプションタグを用いて適切に設定しましょう。

見出しだけで内容が把握できるようにする

コンテンツの内容が見出しにまとまっていると、読者は目次を見ただけで自分に役立つコンテンツかどうかを判断できます。加えて、検索エンジンも内容を把握しやすくなります。

h2（大見出し）では大まかな内容を記載し、h3（中見出し）ではh2の詳細、h4（小見出し）ではh3の詳細という風に、内容を階層で整理して見出しを設定しましょう。適切な見出しのタグを使うことも大切です。

ただし、見出しにキーワードを不自然に含めることは避けましょう。読者が文章に違和感を持つ原因となり、検索エンジンの評価が下がりやすくなります。

スマートフォンでも見やすいレイアウトにする

パソコンだけでなく、スマホやタブレットでも見やすく使いやすいレイアウトにすることが大切です。具体的な対策のポイントには、文字の大きさや画像の大きさ、ボタンの押しやすさなどが挙げられます。

内容がよくても、読みづらさや操作のしにくさがあると、読者の離脱につながりかねません。使うデバイスを問わず快適に読めるコンテンツは、検索エンジンにも高く評価される傾向にあります。

内部リンクを適切に設置する

関連する内部リンクを設置することで、そのコンテンツで拾いきれなかった内容を補えます。コンテンツ内で出てきた専門用語を解説するページや、内容を深く掘り下げて解説するようなページへの内部リンクを貼ると、読者の満足度向上を狙えます。

内部リンクを設置することで、検索エンジンも効率的にサイト内を巡回できるようになります。

リンクのテキストを分かりやすくする

クリックすることでリンク先に飛べる「アンカーテキスト」を、分かりやすいものにすることが大切です。

アンカーテキストは、リンク先の内容を具体的かつ端的に表すものにしましょう。

例えば、SEO対策に関するコンテンツからキーワード選定の方法を解説するコンテンツに誘導する場合は、「詳しくはこちら」ではなく「キーワード選定のコツ」など、具体的で分かりやすいアンカーテキストが好ましいです。

読者と検索エンジンの両方に、リンク先に書かれている内容が伝わりやすくなり、読者には「読んでみよう」と思わせられます。

コンテンツSEOの具体的な方法

コンテンツSEOでは、読者の立場からコンテンツの内容を深く考える必要があります。以下では、コンテンツSEOの具体的な方法を見ていきましょう。

読者の課題を解決できるコンテンツにする

コンテンツSEOでは、「設定したキーワードで検索するユーザーはどのような課題を抱えているのか」を考えたコンテンツ制作が大切です。

ユーザーは課題に対する答えを知るために検索しています。検索からコンテンツにたどり着いた読者に満足してもらうためには、コンテンツの早い段階で課題を解決できるような構成にしなければなりません。

「知りたいことが出てこない」と離脱されることを防止するために、本題と関係のないことは書かないようにしましょう。

顕在ニーズと潜在ニーズの両方を満たす内容にする

読者が解決したい課題だけでなく、それに関連した内容も含めることで、潜在ニーズも満たせるコンテンツとなります。

単に「このコンテンツの内容に関係があるから」という理由で内容を足すのではなく、「これが知りたいならこれも知りたいのでは」「これがわかったら次はこんなことが気になるのでは」という観点で推測しながら、内容を検討しましょう。

定期的に内容を見直す

コンテンツを公開したら、順位を見ながら定期的に内容を見直すことも必要です。

検索順位は日々変動するため、一度自分のコンテンツが上位表示されても、競合コンテンツの出現などにより順位が下がることも十分に考えられます。

新たな情報を追加する必要性が出てくることもあるでしょう。時代の流れとともに、キーワードに関するニーズが変わることもありえます。

定期的にコンテンツの内容を見直すことでこうした変化に対応でき、その時々に適したコンテンツを公開できるでしょう。

テクニカルSEOの具体的な方法

テクニカルSEOでは、構造や設定などの技術的な対策が必要です。以下では、テクニカルSEOの具体的な施策を説明します。

ページが迅速に読み込まれるようにする

コンテンツの表示速度は検索上位を決める要素の1つであるため、ページが素早く表示されるような対策が必要です。ページの読み込みに時間がかかると、検索エンジンからの評価が下がるだけでなく、読者の離脱を招く可能性もあります。

ページの読み込みを早くする具体的な方法には、画像の容量を圧縮すること、CSSやJavascriptのファイルサイズや読み込みのタイミングを調整することなどがあります。

シンプルでわかりやすいサイト構造にする

コンテンツの構造は、トップぺージからすべてのページに2～3クリックで到達できるシンプルな状態が理想的です。

検索エンジンは階層が浅いほど重要な情報だと認識します。例えば、h2（大見出し）は浅い階層、h4（小見出し）は深い階層です。重要な情報はh2に配置することで、検索エンジンにもコンテンツの要点が伝わりやすくなります。

コンテンツに合わせたURLを設定する

コンテンツのURLは、コンテンツの内容を端的に表す簡潔なものに設定しましょう。ローマ字は検索エンジンに正しい言語として認識されません。例えば、会社紹介のページのURLならドメイン以下を「shoukai」ではなく「introduction」という風に、英語のつづりで設定することをおすすめします。

URLのドメイン以外の部分に、漢字やひらがなを用いた日本語を設定することも可能です。しかし、公開時には長い文字列に変換されてしまいます。検索エンジンからの評価が下がるため、日本語を使ったURLの設定は避けるようにしましょう。

画像に関する情報を設定する

画像を載せる場合は、画像の内容をテキストで説明する「alt属性」（代替テキスト）を設定しましょう。これは、検索エンジンが画像の内容を認識できない点を補うためです。alt属性で設定されたテキストによって、検索エンジンにも画像が何を示しているのかが理解できるようになります。

画像のファイル名はURLと同様に、検索エンジンが認識できるようローマ字ではなく英語で設定しましょう。

コンテンツの重複をなくす

同じようなコンテンツは1つに整理し、それ以外は削除しましょう。異なるURLに、同一または類似する内容があることは、インデックスが遅れたり検索エンジンからの評価を落とす原因の1つです。同じようなコンテンツが複数あると、アクセス数が分散してしまいます。

削除したURLにリダイレクトの設定をして正規のコンテンツに遷移させる、検索エンジンに正規のURLを伝える「canonicalタグ」を使うなどして、同一サイト内で類似のコンテンツをなくすことが大切です。

コンテンツSEOとテクニカルSEOに取り組む順番を考える際のポイント

「コンテンツSEOとテクニカルSEOに早速取り組みたいが、どちらから行えばいいか」と疑問に思っていませんか。以下では、2つのSEOを取り組む順番を決めるために知っておきたいポイントを紹介します。

コンテンツを充実させてからテクニカルSEOに取り組む

「明確な手法が確立されているテクニカルSEOから手を付けよう」と考える方もいるかもしれません。しかし、テクニカルSEOに取り組む前に、まずはコンテンツの量を確保することが大切です。

コンテンツが少なければ、検索エンジンに伝わる情報も少なくなります。その結果、検索エンジンに「読者が満足できる量の情報がない」と判断され、せっかくテクニカルSEOを行っても評価が上がらない可能性があります。テクニカルSEOに取り組む前に、コンテンツの制作に力を入れましょう。

サイトによって優先度の高いSEO対策は異なる

サイトの性質や取り扱う情報によって、優先して取るべきSEO対策は変わります。

例えば、ブログやオウンドメディア、企業やブランドのHPなど、テキストコンテンツが主なサイトは、コンテンツSEOを優先するとよいでしょう。ECサイトや求人サイト、賃貸物件を検索できるサイトなど、データベースとしての機能が大きいサイトでは、テクニカルSEOを優先的にすると効果的です。

自分のサイトがどちらに当てはまるかを考慮して、優先的に取るべき対策を考えましょう。

2つのSEO対策をするためにコンテンツの量を充実させよう

SEO対策には、読者に向けたコンテンツSEOと検索エンジンに向けたテクニカルSEOの2種類があります。いずれの対策を実施するにしても、まずはコンテンツの制作が必要です。

読者にとって有益なコンテンツは、検索エンジンの評価も高くなる傾向にあります。検索エンジンのみを意識したコンテンツを作っても、読者の満足につながらなければ検索上位を狙うことは難しいでしょう。

SEO対策に取り組むために、まずは読者に役立つコンテンツを1つ1つ制作し、コンテンツの量を充実させることを目指しましょう。「文章を書くのが苦手」「コンテンツを作る時間がない」という場合は、制作を外部に委託することも一案です。

株式会社なかみは、読者がどのような疑問を持っているか考え、本当に役立つコンテンツを制作することで、検索エンジンでの上位表示を目指します。

SEOに配慮しつつも、読者に「読んでよかった」と思ってもらえるようなコンテンツを制作したいと考えているなら、ぜひお問い合わせください。