2024.11.17
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Column
2023.5.31
SEO
「自社サイトからの集客をもっと増やしたい」と悩んでいませんか?
Webサイトからの集客にはSEOが欠かせません。SEOとは、WebサイトがGoogleやYahoo!などの検索エンジンで上位表示されるための施策です。サイトへの流入数を増加させ、問い合わせや資料請求などのコンバージョン増加を目指します。
不動産サイトでは、「エリア+新築」「引越し 見積もり」といった不動産関連のキーワードで検索した際に、自社サイトが上位表示されるようSEOを施します。
SEOではキーワード選定が重要ですが、ある程度の専門知識が必要です。自分たちでは難しいと感じていませんか。
今回の記事では、不動産サイトにおけるSEOの必要性や、狙うべきキーワードの選定方法を解説します。
目次
SEO初心者の方に向けて、なぜサイトにSEOを実施する必要があるのか、以下よりSEOのメリット・デメリットに触れて解説します。
不動産サイトにSEOを施すと以下のようなメリットがあります。
多くの人が物件を探す際にインターネットを活用します。検索エンジンでキーワードを入力している人は、購買意欲や部屋探しのニーズが高いユーザーです。上位表示されて検索者の目に留まる確率が高まれば、資料請求や問い合わせといったコンバージョンの達成が期待できます。
さらに、作成されたコンテンツは資産となり、コンテンツが増えればドメインは強くなります。優れたコンテンツは時間が経っても価値を保ち、継続的かつ安定した集客が可能です。
ポータルサイトや広告に頼った集客は広告費用がかかりますが、SEOは広告費用をかけずに集客できる点も大きなメリットです。
SEOであれば、全てのリソースを「コンテンツの充実」に向けられます。質の高い発信を行うことで、優良顧客との出会いの可能性を高められるのです。
ただし、ポータルサイトや広告からの集客をやめた方がいいというわけではありません。ポータルサイトとSEOの両方から集客ができれば、より高い効果が期待できます。
一方で、不動産サイトでSEOを行うデメリットは以下の2つです。
SEOは、短期間で成果が出る施策ではありません。コンテンツが上位表示されるには時間と努力を要します。
また、SEOには専門的な知識が必要です。内部施策や外部施策、コンテンツSEOなど、様々な要素が組み合わさっています。正しいキーワードの選定や最適な対策の実施など、初心者にとっては難しい点がデメリットです。
専門的な知識を持った人材や外部の専門家の支援が必要となる場合があります。
不動産サイトのSEOで具体的な施策にはどのようなものがあるか、以下より解説します。
内部施策とは、検索エンジンのクローラーがサイト内を効果的にクロールしやすくしたり、ユーザーの利便性を向上させるための施策です。
具体的には、サイトマップや内部リンクの設置が挙げられます。クローラーがサイトの構造を理解したり、サイト内を巡回しやすいよう手助けし、正しくコンテンツをインデックスできるようにするための施策です。
また、常時SSL化や画像サイズの圧縮による表示スピードの改善、レスポンシブデザインの導入などユーザーの利便性向上も行われます。
他にも、クロール除外設定や重複コンテンツのチェックなど、内部施策は多岐に及びます。
外部施策とは、検索者や他のWebサイトからドメインやコンテンツが高い評価を得るための取り組みです。主な施策は、他のサイトからの被リンクの獲得です。
外部からの被リンクを集めることで、サイトやコンテンツが有益であると検索エンジンに評価されやすくなります。
不動産サイトで被リンクを獲得しやすいコンテンツは、エリアの住環境やおすすめの物件、お店の紹介などです。
ただし、外部施策は自分たちで完全にコントロールできるわけではありません。リンクを貼ってもらえるかどうかは、相手の判断や行動に左右されます。
まずは内部施策やコンテンツSEOに注力しましょう。内部施策を実施し、自分たちのサイトを良質なコンテンツで充実させることで、他のサイトから評価を受けやすくします。
コンテンツSEOでは、検索意図を読み取り、検索者が求めている情報を的確に提供する有益なコンテンツを作成することが重要です。
検索者が求める情報や疑問に対して的確に答えるコンテンツは、検索者の役に立つコンテンツだとGoogleなどの検索エンジンから高く評価され、上位表示されやすくなります。
コンテンツを制作する際には、経験(Experience)、専門性(Expertise)、権威性(Authoritativeness)、信頼性(Trustworthiness)の4つの要素に意識を向けることが重要です。不動産会社であるという専門性や権威性、信頼性を活かした、質の高いコンテンツ提供が求められます。
内部施策や外部施策だけでは限界があります。そのため、コンテンツSEOが非常に重要です。有益なコンテンツを継続的に発信することで、検索流入を増やしましょう。
SEOで成果を出すには、キーワード選定が重要です。
どのキーワードで上位表示を目指し、サイトへの流入を狙うか、キーワード選定をミスしてしまうと、思ったような成果が出ない可能性があります。
特に不動産業界は、競合に大手ポータルサイトが多いため、キーワード選びに失敗すると、せっかく時間と手間をかけてSEOを施しても競合サイトには勝てません。
では、どのようにして検索キーワードを決めればいいのか、以下より手順を解説します。
まずは自社のターゲットとなる人物像をイメージし、ペルソナとなる架空のターゲットを設定しましょう。
あくまでも、抱えている「悩み」に注目してターゲット像を具体化していくのがポイントです。
ターゲットの幅を狭めてしまわないように、年齢や業種などを細かく設定せず、ざっくりとしたターゲット像をイメージしましょう。
ペルソナを設定する際には特定の人にしか当てはまらないような条件は除外し、サイトのターゲット全体に当てはまるように設定します。
例えば、以下のようなイメージです。
次に、手順①で想定したターゲットの悩みを具体的に言語化します。
ターゲットが抱えている悩みを洗い出すためには、営業担当者に話を聞くのがおすすめです。営業中の会話や顧客とのコミュニケーションを通じて、現場感のある悩みを把握できます。
悩みの言語化は以下のように、思いつく限り出してみましょう。
よく聞かれる質問や話題から生まれる課題や、潜在顧客の悩みなどに対し、自社の提供するサービスがどのように貢献できるかを検討しましょう。
言語化した悩みを元に、実際に検索者が入力しそうなキーワードを考えます。ジャンルごとに悩みを分類し、それぞれの悩みに関連するキーワードを検討しましょう。
軸となるキーワードを決めて、掛け合わせるキーワードを探していきます。
具体例は以下の通りです。
検討したキーワードを実際に検索してみて、関連キーワードなどを参考にするのもポイントです。自分たちでは気づかなかった検索者のニーズを発見できます。
最後に、検討したキーワードの検索ボリュームをツールで調査し、上位表示が狙えそうなキーワードを探します。
特にロングテールキーワードに注目しましょう。ロングテールキーワードは、3〜4つの語句を組み合わせた複合キーワードです。例えば、「賃貸 1LDK 駅近」、「◯◯市 賃貸 ペット可」、「不動産投資 セミナー オンライン」などです。
検索ニーズが明確でコンバージョンに繋がりやすく、検索ボリュームも少ないため、上位表示を目指しやすい特徴があります。
検索ボリュームが少ないからと取り組むのをやめず、コンバージョンに近いキーワードには積極的に取り組みましょう。
また、検索ボリュームの大きいビッグワードや大手ポータルサイトが対策しているキーワードは、競合サイトのドメインパワーが強くて勝ちにくいため、中小企業は避ける方が無難です。
まったく検索されていない言葉や、検索意図が人口を知りたいだけの「◯◯市 人口」といった自社のビジネスと検索意図が合致しないキーワードを選定するのもNGです。対策をしても流入が見込めず、自社ビジネスに繋がらない危険性があります。
以下より不動産サイトで狙うべき検索キーワードを紹介します。自社サイトが狙えそうなキーワードはないか、参考にしてください。
「一戸建て」、「新築マンション」、「中古マンション」、「賃貸」などのキーワードは、検索ボリュームが非常に大きいビッグワードと呼ばれるものです。これらのキーワードで上位表示ができれば、多くの集客が見込めます。
しかし、現状では有名ポータルサイトが上位を独占しているため、中小企業がビッグキーワードで上位表示を狙うのは困難です。
商圏エリアが決まっている不動産会社にとっても、ビッグキーワードはあまり適していません。ビッグキーワードは全国の検索者を対象としているため、特定の地域に特化したサービスや集客には繋がりにくいからです。
不動産業界は取り扱う商材が不動産である以上、エリアが限定されます。
「エリア×不動産」や「エリア×賃貸」「エリア×マンション」などのキーワードも不動産サイトで狙うべきキーワードの一つです。ビッグキーワードほどではありませんが、ある程度の検索ボリュームがあります。
不動産を探す際には、住みたいエリアを重視して検索する人が多くいらっしゃいます。エリアを絞って検索している人々は、ビッグキーワードよりも検討度合いが高いユーザーです。
そのため、自社が扱う不動産のエリアを検索した際に、サイトが上位表示されるように対策しておきましょう。
中でも「◯◯駅」「◯◯市」といった都道府県より狭いエリアをキーワードとする場合、中小企業が上位表示を狙えるチャンスも生まれます。
ただし、「エリア×不動産」キーワードも、ポータルサイトが上位表示を独占している傾向があります。容易なキーワードではありませんが、地域密着型の会社だからこそ知っている情報を活かしながら、「エリア×不動産」のキーワードでの上位表示を狙いましょう。
「物件探しの条件」に関するキーワードも、不動産サイトで狙うおすすめのキーワードです。
例えば、「バストイレ別」「1LDK」「ペット可」「オートロック」「駅近」といったキーワードが該当します。
物件探しの条件に関するキーワードはエリアを組み合わせて検索されることが多く、検索された際に、条件に合致した自社の物件情報が表示されるように対策します。
まずは自社が扱う物件の特徴やおすすめポイントを洗い出しましょう。
「固有物件名」のキーワードは、買いたい・借りたい物件が決まっている場合に検索されます。お問い合わせや来店などのコンバージョンに繋がりやすいため狙っておきたいキーワードです。
特に大手企業のブランドマンションや人気のタワーマンションは検索ボリュームも多く、流入が期待できます。
物件名に賃貸や価格などを組み合わせたキーワードで上位表示を目指し、物件の詳細な情報を伝えるコンテンツを作成しましょう。
不動産に関する悩みや疑問を持った人が検索しそうなキーワードを狙うのもおすすめです。
「賃貸家賃相場ってどのくらいなの?」「敷金・礼金って何?」「子育てしやすい都市はどこ?」「不動産投資って難しいの?」など、疑問を持った人々が検索しそうなキーワードを選定し、悩みや疑問が解決できるコンテンツを制作しましょう。
中でもニッチなキーワードほど検索者のニーズが明確であり、検索意欲が高い傾向です。競合も多くないためおすすめです。
また、住んでみないと分からない周辺環境に関するコンテンツもおすすめです。地域密着型の不動産会社なら、地元の人々しか知らないコアな情報を提供でき競合との差別化がはかれます。
ユーザーに役立つ情報を提供して、企業の信頼度を高めましょう。
不動産サイトのSEOで成果をだすコツは以下の6つです。
以下より1つずつ解説します。
SEOで成果をあげるには、質と量の両方の観点からコンテンツを充実させることが重要です。検索者のニーズにしっかりと答える良質なコンテンツを、継続的に公開していきましょう。
良質なコンテンツを作成するには、自社のターゲットが検索しそうなキーワードを入念に検討し、ニーズをしっかりと読み取ることが必要です。普段お客様と接している営業担当者に聞き取りを行い、顧客の関心がある情報を把握してコンテンツを作成しましょう。
例えば、より詳細な物件情報や、防犯や学校、周辺環境といったターゲットの悩みへの回答などが挙げられます。
競合よりも多くの物件情報を掲載したコンテンツや、物件画像を活用して検索者のイメージが湧きやすいよう工夫したコンテンツも、記事を読んだ際の満足度が高い良質なコンテンツです。
不動産に関する豊富な情報を提供しコンテンツが充実すると、サイトの専門性が高まり、ユーザーからの信頼度も向上します。
サイトへの訪問やお問い合わせなどのコンバージョンにつながりやすくなるため、コンテンツが充実することはSEOにおいて非常に重要です。
不動産サイトのSEOで成果を出すためには、コンテンツのタイトルや見出しにキーワードを適切に組み込むことがポイントです。
検索エンジンがそのページをキーワードと関連性の高いコンテンツと判断しやすくなり、上位表示の可能性が高まります。
また、ユーザーはタイトルや見出しを読んでコンテンツの内容を予測し、欲しい情報があるかどうかを判断します。適切なキーワードが組み込まれていれば、ユーザーからクリックされやすくなる点もメリットです。
ただし、キーワードを入れる際には不自然にならないように注意が必要です。「◯◯市 賃貸 家賃相場」のような単語の羅列ではなく、「◯◯市賃貸の家賃相場とは?おすすめの物件」といった形で、自然にキーワードを盛り込むと効果的です。
ユーザーが求める情報やコンテンツの内容を意識しながらキーワードを組み込んでみましょう。
SEOで成果を出したいからといって、競合の強いキーワードで上位表示を目指すのはおすすめしません。
競合の強いキーワードは一般的に検索流入が多く、上位表示ができれば多くのアクセスを期待できる魅力的なキーワードです。その分、大手サイトやドメインパワーの強いサイトが競合となり、サイトパワーが弱い段階では競合の強いキーワードを狙っても上位表示は難しいのが現状です。
まずは検索ボリュームが小さくても競合が弱く、上位表示されやすいキーワードを狙ってサイトの評価を向上させる基盤を作りましょう。
不動産サイトのSEOで成果を出すために、Googleビジネスプロフィールを利用し、ローカルSEOに取り組みましょう。
Googleビジネスプロフィールは、Googleが提供するサービス上にビジネス情報を表示するサービスです。Google検索やGoogleマップなどで検索キーワードにエリアを含めた時に、自社の情報が検索結果に表示されます。
Googleビジネスプロフィールに登録しておくと、企業の正確な情報を提供できる上に、Googleが勝手に会社の宣伝をしてくれるため非常に便利です。
Googleビジネスプロフィールは、口コミの機能と投稿機能を活用するのがおすすめです。
店舗に来店する際には口コミを参考にする方は多くいらっしゃいます。良い口コミが集まるよう対策することで、来店する人に安心感を与えられます。悪い口コミに対しても真摯に対応することで、悪い印象を軽減可能です。
投稿機能では、イベントやキャンペーン、予約状況などの情報をこまめに投稿しましょう。活発に活動している企業として、信頼度を高められます。
SEOで成果を出すには、サイトがスマートフォンに対応していることは必須条件です。
現在、多くのユーザーがスマートフォンからサイトを閲覧し、お問い合わせもスマートフォン経由の場合がほとんどです。スマートフォンで見にくいサイトはユーザーが離脱する原因となりかねません。
Googleも2015年にモバイルフレンドリーアップデートを実施しました。Googleの評価基準がPCからモバイルに変更され、モバイルで見やすいサイトが高い評価を受けるようになりました。
スマートフォンで見にくいページはないか、チェックしておきましょう。
不動産サイトのSEOで成果を出すためには、サイト内の画像の表示速度に注意しましょう。
不動産サイトでは、建物や部屋の画像などを多く掲載するため、ページの表示速度が遅くなりがちです。容量の重い画像があると、ページの表示速度はさらに遅くなってしまいます。
表示速度が遅いサイトは、ストレスを感じて離脱に繋がりかねません。
また、SEOの評価にも悪い影響を与えます。表示速度の遅いサイトをユーザーフレンドリーではないと判断され、検索結果の順位が低下する場合があります。
不動産サイトではページの表示速度が遅くならないように、画像の容量を適切に管理し、画像を最適化する対策が必要です。
不動産サイトにおいても、SEOに取り組むことは必要です。ポータルサイトや広告に頼ることなく、安定かつ継続した集客を見込めるようになります。
SEOでは、キーワードの選定を誤ってしまうと、期待したような効果が見込めません。キーワードの選定は以下の手順で行いましょう。
効果的なキーワードを選定できれば、中小企業のWebサイトでも上位表示ができ、サイトへの流入が期待可能です。
しかし、SEOはある程度の専門的な知識が必要で、日々の業務の中で勉強しながらSEO施策まで取り組むのが難しい方もいらっしゃいます。
弊社なかみでもSEOに強いコンテンツ制作を行っております。記事ごとに競合を調査し、検索者に寄り添った満足度の高いコンテンツ制作が得意です。
SEO戦略にお悩みの方はお気軽にお問い合わせください。