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【初心者向け】オウンドメディアの立ち上げ方とは? 開設にかかる期間と費用相場

2023.11.30

オウンドメディア

オウンドメディアは「専門性を持った人でなければ立ち上げられない」と思っていませんか?しかし、手順を理解すれば初心者でもオウンドメディアを立ち上げられるのです。

本記事では、オウンドメディアの立ち上げ方を分かりやすく紹介します。立ち上げにかかる費用や期間についてもまとめていますので、参考にしてみてください。

オウンドメディアの立ち上げ手順①(事前準備)

オウンドメディアを立ち上げる際は入念な準備が必要です。ここでは、サイト制作前に必要な調査や考慮点を見ていきましょう。

オウンドメディアを立ち上げる目的を明確にする

オウンドメディアを成功させるためには、明確な目的が必要です。

認知度アップ・商品購入・問い合わせ増大・採用広報など、具体的な目的を設定しましょう。目的を曖昧にしたまま立ち上げてしまうと、成果が出ずに失敗する可能性が高まります。

目的を明確にすることでチーム内に共通方針ができ、コンセプト決定や運用で迷ったときに立ち返られるのです。

オウンドメディアを通して達成したい数値目標を設定する

オウンドメディアを立ち上げる目的が決まったら、いつまでに何を達成したいのか具体的に決めましょう。

数値目標にはKPIとKGIの2種類があります。

KGIとは最終的に達成したい数値目標です。KGIは最終ゴールなので1つだけ設定します。

一方KPIは、中間時点で達成したい数値目標を指します。KGIを達成するために必要な要素を洗い出し、それぞれで目標を設定しましょう。

例えば売上アップを目的としたオウンドメディアを立ち上げる場合のKPI・KGIには以下のようなものがあります。

KGI

  • 年間売上を30%アップする

KPI

  • 月に10件の商品記事を投稿する
  • 半年で月間PV3万を達成する

具体的な期間・数値目標を決め、やるべきことを明確にしましょう。

オウンドメディアのコンセプトを決定する

コンセプトはオウンドメディア成功に直結します。

サイト内の雰囲気やコンテンツ内容に影響するので、一言でまとめたコンセプトを決めましょう。コンセプトを決定するためには、「ペルソナ」と「カスタマージャーニーマップ」が必要です。

ペルソナとは、サイトを訪れる人物像を指します。主に以下のような項目を設定します。

・性別
・年齢
・職業
・家族構成
・趣味
・学歴など

このように、細かく設定しましょう。カスタマージャーニーマップとは、ユーザーが商品・サービスを購入するまでの行動・思考・感情の流れを図解で表したものです。

ユーザーの人物像や消費行動を可視化すれば、ぶれないコンセプトを決定できます。

オウンドメディアの立ち上げ手順②(制作)

目的・数値目標・コンセプトが決まったら、オウンドメディア制作に移ります。ここでは、自社制作・外注制作に分けて手順を紹介します。

オウンドメディアを自社制作or外注するかを決定する

オウンドメディア制作には、自社制作と外注の2パターンがあります。自社の状況を把握し、どちらにするかを決定しましょう。

自社制作がおすすめな条件

・コストを抑えたい

・社内にWebサイトに関する知見がある人が在籍している

・継続的に運営する人材を確保できる

外注がおすすめな条件

・コストをかけてでも質の高いオウンドメディアを作りたい

・Webサイトに関する知見を持った人が在籍していない

・運営も外注にお任せしたい

予算・オウンドメディアの質・運用方法まで十分に吟味し決定してください。

オウンドメディアを制作する

発注先を決定したら、オウンドメディアを制作していきましょう。

自社制作の場合:オウンドメディアをゼロから制作 or CMSを使って制作する

プログラミングスキルを持った人材がいれば、ゼロからサイトを制作するのがおすすめです。自由度高くサイトを設計できるのに加え、コストを抑えられます。

プログラミングスキルを持った人材がいない場合は、CMSを利用しましょう。

CMSとは、Webサイトのテキスト・デザイン・レイアウトなどのテンプレートを保存しているソフトウェアです。初心者でもWebサイトを作れるので、プログラミングスキルがない人や初めてオウンドメディアを制作する人に向いています。

CMSの代表は『WordPress』です。

『WordPress』は導入費・運用費ともに無料で利用できます。ドメイン取得とサーバー利用料はかかりますが、初期費用としては1万円~3万円程度しかかかりません。

多種多様なテーマ(テンプレート)がそろえられており、未経験者でもプロ仕様のオウンドメディアを作れます。

外注の場合:制作会社を決定し依頼する

外注する場合はまず制作会社を決定しましょう。

費用は制作会社により異なるため、相見積もりをとるのがおすすめです。ただし「安いから」という理由のみで、制作会社を決定するのはやめましょう。

安くても、質の低いオウンドメディアができあがっては意味がありません。過去の実績を確認し、価格・実力ともに納得できる制作会社に依頼をしましょう。

制作会社が決まったら、オウンドメディアの立ち上げ目的・数値目標・コンセプトを共有します。

依頼後も制作会社に任せきりにするのではなく、進捗を一緒に確認しながら進めていきましょう。質の高いオウンドメディアを立ち上げるには、制作会社と協力して取り組むことが大切です。

オウンドメディアにコンテンツを公開する

オウンドメディアができあがったら、コンテンツを公開します。

可能であれば、オウンドメディアの公開とコンテンツの公開は同時が望ましいです。オウンドメディアが完成しても、コンテンツがなければユーザーの流入は見込めません。

同時進行は難しいかもしれませんが、オウンドメディアを制作しながらコンテンツ制作にも取り組みましょう。

オウンドメディア・コンテンツともにできあがったら、未公開の状態で最終チェックをします。

ユーザーと同じ操作をし、問題がなければいよいよ公開です。その後も随時コンテンツを追加し、オウンドメディアを運用していきましょう。

オウンドメディア立ち上げに必要な期間

オウンドメディアの立ち上げには、最低でも2ヶ月~3ヶ月かかると見ておきましょう。

オウンドメディアの規模や発注先にもよりますが、ゼロから制作する場合は2~3ヶ月かかるのが一般的です。CMSのテンプレートを利用した簡易的なオウンドメディアであれば、早くて1ヶ月くらいで完成できる場合もあります。

オウンドメディア立ち上げにかかる費用

オウンドメディア立ち上げにかかる費用相場をまとめました。

①社内制作の場合は1万円~100万円程度

社内制作は、外注に比べて費用が抑えられるのがメリットです。

利用料無料のCMSを利用すれば、ドメイン・サーバー費用で約1~3万円で立ち上げられます。

『WordPress』の有料テーマを利用する場合は追加で1〜2万円かかりますが、外注よりも費用を抑えられるのは確実です。

ただし、社内制作はほぼ全てのことを自社でやらなければいけないため、人件費がかさみます。人件費を含めると100万円程度かかると理解しておきましょう。

②外注する場合は100万円~200万円程度

オウンドメディア制作を外注する際の費用は、100~200万円が相場です。

手間なくハイクオリティのオウンドメディアを制作できるため、コストがかかるのは仕方がないことでしょう。

オウンドメディア立ち上げ後も、運用を継続して依頼する場合は、さらに月々20万円以上かかるケースが多いです。

オウンドメディアの立ち上げ時に見ておきたい成功事例4選

ここではオウンドメディアの成功事例を4つ紹介します。

BtoB系のオウンドメディア

BtoB系のオウンドメディアの成功事例を紹介します。

サイボウズ式

https://cybozushiki.cybozu.co.jp/

『サイボウズ式』は、サイボウズ株式会社が運営しているオウンドメディアです。

「新しい価値を生み出すチームのメディア」をコンセプトに、コラムやインタビュー記事を発信しています。

『サイボウズ式』のオウンドメディア立ち上げ目的は、認知度向上とブランディングです。

働く人が共感できるコンテンツを生み出すことで、サイボウズ株式会社の企業イメージを定着させる狙いがあります。

『サイボウズ式』の他社メディアと異なる点は、KPIやKGIを一切設定していないところです。数値目標にとらわれず、読者のためになるコンテンツを追求しています。

公開記事数は月に10~15本ですが、月間平均PV20万を達成しているオウンドメディアです。

LIGブログ

https://liginc.co.jp/blog

『LIGブログ』は株式会社LIGが運営するオウンドメディアです。

2012年から運営を始め、2013年3月に月間100万PV、同年12月に月間200万PV、さらには2014年7月に月間300万PVを達成しました。『LIGブログ』はもともと社員が月に1度、その月に学んだことや考えたことをアウトプットするために作られたメディアでした。

現在は採用・ブランディング・ブログ収益を目的としたオウンドメディアに発展しています。

『LIGブログ』のコンセプトは「サラリーマンブログ」です。読んでためになる対談・インタビュー記事や、すぐに使えるITスキルまとめなど、多岐にわたるコンテンツを発信しています。

BtoC系のオウンドメディア

BtoC系のオウンドメディアで成功した事例を2つ紹介します。

北欧、暮らしの道具店

https://hokuohkurashi.com/note/users_guide/about/message_from_manager

『北欧、暮らしの道具店』は、株式会社クラシコムが運営するオウンドメディアです。北欧のライフスタイルを提供する読み物や商品紹介を中心にコンテンツを発信しています。

『北欧、暮らしの道具店』のコンセプトは「フィットする暮らし、つくろう」です。ブランディングによる集客・売上アップを目指し立ち上げられました。

ユーザーのためだけでなく、「自身が読みたいもの」にこだわったコンテンツを制作しています。『北欧、暮らしの道具店』は、月間平均130万PVを達成しているオウンドメディア成功の代表例です。

となりのカインズさん

https://magazine.cainz.com/

『となりのカインズさん』は、ホームセンターを運営する株式会社カインズのオウンドメディアです。「ホームセンターを遊び倒すメディア」をコンセプトにしており、暮らしに関するアイディアや豆知識を発信しています。

2020年6月に立ち上げられた『となりのカインズさん』は、わずか1年で月間400万PVを達成しました。

『となりのカインズさん』には、細かいペルソナ設定がされていません。多種多様な商品が並べられているホームセンターのように、さまざまな人が楽しめるメディアを目指しています。

興味をそそる見出しと内容のおもしろさが『となりのカインズさん』の強みです。

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