整骨院のSEOのやり方とは? 成功するための5つのコツ

「自院のサイトがなかなか上位表示されない…」

「サイトからのWeb集客がうまくいっていない」

整骨院業界は院数が年々増加し、集患が難しくなっています。どの整骨院もWeb集客に取り組んでおり、競合は増えてゆく一方。自院のサイトにアクセスしてもらうためには、整骨院業界の特徴を掴んだSEO戦略が必須です。

今回の記事では、整骨院でのSEOのやり方や狙うべきキーワード、成功するためのコツを解説します。

なぜ整骨院のサイトでSEOは重要なの?

Webサイトから集患するためにはSEOが重要です。以下より、整骨院サイトでSEOが必要な理由と具体的な施策について解説します。

整骨院サイトのSEOが必要な理由

整骨院サイトでSEOが必要な理由は、検索エンジンで自院サイトを上位表示させることで検索流入を増加させ、継続かつ安定した集客を実現するためです。

整骨院業界は、柔道整復師の増加に比例して施術所も増加し、競争が激しくなっています。ほとんどの整骨院がWebサイトを保有しWeb集客に取り組んでいるため、Web上には多くの整骨院サイトが存在しているのが現状です。

整骨院を探す時には検索エンジンを利用する人が大多数で、検索結果の上位に表示された記事からクリックします。表示順位が下がるほど、検索者のクリック率も低下します。

いくら立派なサイトを保有しても見てもらえなければ意味がありません。自院のサイトの表示順位を上げ、集患につなげるためにはSEO施策が必要なのです。

口コミや紹介だけでの集患は困難です。効率よく集患するために、自院のサイトにSEOを施し、整骨院を必要としている方とWebを通じて出会いましょう。

参考:https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/eisei/20/dl/kekka3.pdf

整骨院のSEO対策

SEOでは「内部施策」「外部施策」「コンテンツSEO」の3つの施策を行います。それぞれ、詳しく解説します。

内部施策

内部施策とは、次の2つの目的のために行われる施策です。

  • 検索エンジンのクローラーがサイト内を効果的に巡回しやすくする
  • ユーザーの利便性を向上させる

具体的には、サイトマップや内部リンクの設置があります。クローラーがサイトの構造を理解しやすくなり、正確にコンテンツがインデックスされます。

ユーザーの利便性向上のための施策は、常時SSL化や画像サイズの縮小による表示速度の向上、レスポンシブデザインの導入などです。

他にもクロール除外の設定や重複コンテンツのチェックなど、内部施策は多岐にわたります。

内部施策によってサイト内の情報を最適化し、検索エンジンとユーザーの双方にとって優れたサイトを目指しましょう。

外部施策

外部施策とは、他のWebサイトから被リンクを獲得することで、サイトやコンテンツが検索エンジンによって高く評価されることを目指した取り組みです。

リンク数もSEOの評価基準の1つです。ただし、リンクであればなんでもよいわけではありません。自院サイトと関連性の高いサイトからのリンクや、ドメインパワーの強い著名なサイトからのリンクなど、質の高いリンクが重視されます。

購入したり関連性の低いサイトからのリンクは逆効果です。

外部施策は自身で完全にコントロールできず、リンクを貼ってもらえるかは相手次第です。

まずは内部施策やコンテンツSEOに注力しましょう。検索者が必要な情報を漏れなく提供し、読んだ後に満足できる質の高いコンテンツで自院のサイトを充実させます。その結果、他のサイトからの評価を受けやすくなり、自然に被リンクが増えていきます。

コンテンツSEO

コンテンツSEOは、有益なコンテンツを提供し、上位表示を目指す施策です。有益なコンテンツとは、検索者のニーズに的確に答えたコンテンツを指します。

コンテンツを作成する際には、経験(Experience)、専門性(Expertise)、権威性(Authoritativeness)、信頼性(Trustworthiness)の4つの要素を意識し、整骨院である専門性や信頼性を活かした情報を提供しましょう。

また、キーワードの選定もコンテンツSEOでは重要です。自院サイトのターゲットが検索するであろうキーワードを選ばなければ、サイト自体がターゲットの検索結果に表示されません。

コンテンツSEOでは、最適なキーワードを設定し、検索者の意図を読み取って有益なコンテンツを継続的に発信することが重要です。

整骨院のSEOキーワード選定のやり方

SEOを成功させるためには、どのキーワードでサイトやコンテンツの上位表示を狙うのか、検索キーワードの選定が重要です。

以下より、キーワードをどのように選定すればいいのか4つのステップに分けて解説します。

ターゲットをイメージする

はじめに、自院サイトのターゲットを設定します。年齢はいくつくらいか、日頃どのような悩みを抱えているのか、達成したいことは何かなど、具体的にイメージしていきましょう。

詳細な年齢設定や、職業、役職など、細かな条件設定を避け、広範なターゲット像を描くことで制限を少なくします。特定の個人に限定される条件は除外し、サイトの全体的なターゲットに合わせた設定を行うのがポイントです。

あくまで人物像ではなく、ターゲットの抱える「悩み」に注目します。

ターゲットとなる患者さんがどのような悩みを解決したくてサイトにアクセスするのかを考えましょう。

ターゲットの抱える悩みを言語化する

設定したターゲットの悩みや課題をより詳細に深掘りしていきます。

問診時や施術時の患者さんとの会話などから、現場感のある悩みや関心事をピックアップして言語化していきましょう。

自社の提供するサービスがどのように貢献できるかを発見するのに役立ちます。

言語化した悩みを解決するために検索しそうなキーワードを検討する

言語化した悩みを解決するために、ターゲットが実際に検索時に入力しそうなキーワードを洗い出しましょう。

キーワードは一般の人が使いそうな言葉で検討していきます。ターゲットは専門的知識のない方がほとんどです。症状や体の部位など専門用語を検索キーワードに設定しないよう注意しましょう。

キーワードを洗い出したら、キーワードを悩みのジャンルで分類します。ジャンルごとに主要なキーワードと、掛け合わせのキーワードを探しましょう。

検索ボリュームを調べる

最後にツールを活用して洗い出した検索キーワードの検索ボリュームを調べます。想定したキーワードが実際にはまったく検索されていないキーワードだと、対策をしても流入はみこめません。

検索ボリュームが大きいビッグワードも、上位表示の難易度は上がります。

そこで注目すべきキーワードは、3〜4の語句からなるロングテールキーワードです。

ロングテールキーワードの検索ボリュームは多くありませんが、検索ニーズがはっきりしており、上位表示を目指しやすい魅力的なキーワードです。運用歴の短いサイトでも上位表示を狙えます。

キーワードを選定しコンテンツ制作に取り掛かる際には、ビッグキーワードよりも、まずロングテールキーワードに取り掛かるのがおすすめです。ロングテールキーワードで多くのコンテンツを上位表示させ、検索者のアクセス数を増やしてサイトの評価を高めましょう。

整骨院のSEOで押さえておくべきキーワードとは?

整骨院のサイトでは、以下の3つのキーワードは対策しておくのがおすすめです。

  • エリアを含むキーワード
  • 「症状・施術メニュー+整骨院」キーワード
  • 整骨院や症状に関するお悩みキーワード

具体的にどのようなキーワードか、1つずつ解説します。

エリアを含むキーワード

「エリア+整骨院」「エリア+整骨院+条件」「エリア+整骨院+症状」「エリア+整骨院+施術メニュー」などのエリアを含むキーワードは、整骨院のSEOにおいて重要です。

整骨院を探す際、多くの人は自宅や学校、会社の近くなど、通いやすい場所を重視して検索します。そのため、「エリア」や「駅名」といった地域情報を絞り込んで検索されることが一般的です。

例えば、「福岡市 整骨院」「八王子 整骨院 日曜」「新宿駅 整骨院 骨盤矯正」などです。患者さんが抱く悩みと掛け合わせることで、よりターゲットにアピールできます。

全国を対象にしたキーワードは、地域に密着した整骨院の集客には高い効果が期待できません。自院が所在するエリアの人々を呼び込むために、地域の特徴などを意識してキーワードを選定することが重要です。

「症状・施術メニュー+整骨院」キーワード

整骨院を探す人は、何かしらの症状を抱えている場合がほとんどで、症状をキーワードに組み合わせて検索します。

「ぎっくり腰 整骨院」「肩こり 整骨院」「矯正 整骨院」といった具体的な症状・施術メニューを掛け合わせた検索キーワードの対策が必要です。

患者さんが抱えるお悩みキーワード

整骨院に来院する患者さんが抱えているお悩みキーワードも、上位表示を狙うのにおすすめなキーワードです。患者さんの悩みや課題をしっかり把握し、その悩みを解決するためのコンテンツを作成しましょう。

例えば、以下のようなキーワードが考えられます。

  • 「整骨院 保険適用」
  • 「整骨院 整形外科 併用」
  • 「腰痛 対処法」
  • 「捻挫 歩けるけど痛い」
  • 「腰痛 病院 行くべきか」

悩みが深いキーワードほど、コンバージョンにも繋がりやすい特徴があります。

患者さんがどのような悩みを抱えているか検討がつかない場合には、自院のサイトへの流入キーワードや、Yahoo!知恵袋などに寄せられた質問などを参考にしましょう。

悩みや課題を抱えたターゲットが求める情報や解説策を提供することで、来院を後押しできます。

整骨院のSEOで成果を出すための5つのコツ

以下より整骨院のSEOで成果を出すための5つのコツを紹介します。自院サイトのSEOに取り掛かる際の参考にしてください。

1ページ1キーワードを設定する

SEOでは、1ページにつき1キーワードを設定してページを作成することがポイントです。

Googleは検索キーワードと関連性の高いページを上位表示します。複数のキーワードが混じっているページでは、それぞれのキーワードでの上位表示が難しくなってしまいます。

例えば、施術紹介のページでも、1ページで腰痛、肩こりなどいくつもの施術について解説するのではなく、施術別にページを作成しましょう。

1ページ1キーワードを設定することで、検索エンジンからの評価を高めるだけでなく、検索者は欲しい情報にスムーズにアクセスでき、サイトからの離脱防止につながります。

EEATを高める

整骨院のような医療サイトはYMYL領域に該当します。YMYL領域とはお金や健康など、誤った情報を提供すると人の人生に大きな影響を与えてしまう分野のことです。

GoogleはYMYL領域において、経験(Experience)、専門性(Expertise)、権威性(Authoritativeness)、信頼性(Trustworthiness)を重視しているため、整骨院サイトのSEOで成功するためには、このEEATを高めなければなりません。

コンテンツ作成者やサイト運営者が、その分野において専門的知識や経験、権威性があり、多くの人に認められた信頼できる人だということを、Googleや検索者に認識してもらうための施策が必要です。

具体的な施策としては以下のようなものがあります。

  • 柔道整復師によるコンテンツの監修・執筆
  • スタッフ紹介で経歴や資格を記載
  • お客様の声の掲載
  • 公的機関のデータや論文、資料の引用
  • お問い合わせページの設置
  • 定期的な情報更新

さらに、柔道整復師の資格保有者がコンテンツを監修・執筆していることを、コンテンツ内でしっかり明記しておくこともポイントです。

YMYL領域では誤った情報を発信してしまうと、サイトは信用を失ってしまい検索順位が下がりかねません。情報の正確性と信頼性に細心の注意を払いましょう。

コンテンツを充実させる

SEOで成果を出すためには、検索者に有益な情報を提供する良質なコンテンツでサイトを充実させましょう。

整骨院に関する専門的な情報や、検索者が求める情報を提供することで、専門性が高いサイトと認識され、ユーザーからの信頼度が向上します。その結果、サイトへの訪問やお問い合わせなどのコンバージョン増加を期待できます。

良質なコンテンツを作成するためには、患者さんや顧客の関心がある情報を把握しなければなりません。患者さんとの会話からターゲットのニーズを読み取りましょう。

また、わかりやすく解説することも大切です。整骨院のような医療サイトでは専門用語を避け、説明を加えるなど配慮しましょう。

クリニックサイトにあるとおすすめなコンテンツには次のようなものがあります。

  • アクセス情報
  • 料金
  • 施術メニュー
  • 施術事例
  • お客様の声
  • スタッフ紹介
  • お問い合わせ
  • お悩み解説コンテンツ

各ページでは、検索者が欲しい情報を意識してコンテンツを作成するのがポイントです。例えば、施術メニューのページでは、施術の詳細な紹介だけでなく、通院の回数や施術に関する疑問点についても詳しく解説します。検索者の悩みが解決され、有益なコンテンツとして認識されます。

おすすめコンテンツ例を参考に、自院サイトのコンテンツを充実させましょう。

タイトルや見出しにキーワードを入れる

整骨院のSEOで成果を出すためには、コンテンツのタイトルや見出しに自然な形でキーワードを組み込みましょう。

検索エンジンとターゲット双方に、コンテンツとキーワードの関連性が高いことを的確に伝えられます。

タイトルや見出しにキーワードが入っていないと、コンテンツとキーワードの関連性が判断しにくく、検索者にとって役立つ記事かどうか判断できません。

そのため、いくら有益な情報を提供しても上位になかなか表示されなかったり、検索者からもクリックされにくくなってしまいます。

タイトルや見出しは上位表示に大きな影響を与えます。タイトルを変更しただけで検索順位が上がった事例もあるほどです。不自然にならない範囲で、積極的に検索キーワードを入れ込みましょう。

ユーザーの検索意図とコンテンツの内容に注意しながら、キーワードを組み込んでみましょう。

Googleビジネスプロフィールを活用する

地域に根付いた事業である整骨院では、ローカルSEOにも力を入れる必要があります。そのために、Googleビジネスプロフィールを活用しましょう。

Googleビジネスプロフィールは、Googleが提供するサービスです。エリアを含めたキーワードで検索する際に、Google検索やGoogleマップ上に自院の情報を表示します。

登録する際には、各項目を正確に埋めることや、院名・住所・電話番号の表記をサイトと一致させることが重要です。また、自院の情報は常に最新の状態を保つよう、営業時間等に変更があった場合は忘れずに更新しましょう。

Googleビジネスプロフィールでは、投稿機能や口コミの活用もおすすめです。定期的に最新の情報やイベント情報を発信し、活発な活動をアピールすることで、ユーザーの信頼度を高められます。

口コミも来院の重要な判断要素です。良い口コミが多ければ安心できますし、悪い口コミでも真摯に対応することでイメージアップにつながります。

Googleビジネスプロフィールを活用することで、ローカルSEOの効果を最大限に引き出し、整骨院の集客につなげましょう。

スマートフォンに対応させる

Webサイトはスマートフォンでも見やすい仕様かどうかチェックしておきましょう。

現在、多くのユーザーがサイトの閲覧はもちろん、問い合わせや予約までも主にモバイル経由で行います。Googleも評価基準をPCからモバイルに変更しました。

そのため、スマートフォンで快適に閲覧できるサイトが高く評価されています。

モバイルで表示が崩れたり読みにくいサイトは、ユーザーの利便性に欠けるだけでなく、サイトからの離脱やGoogleからの評価の低下にもつながります。

スマートフォンに対応したサイトを作ることは、SEOで成果を出すために欠かせない対策です。

SEOに強いコンテンツが作りたい時は「株式会社なかみ」へ

整骨院業界は、柔道整復師・施術所の増加により競争が激化しています。その中でも効果的に集客をし勝ち残っていくにはSEOが必須です。

SEO施策には、内部施策、外部施策、コンテンツSEOの3つがあります。どの施策も重要ですが、外部施策は自分たちではコントロールできない部分もあるため、まずは内部施策、コンテンツSEOから取り組むのがおすすめです。

またSEOではキーワード選定が重要です。以下の手順で、自院サイトでも上位表示が狙えるキーワードを選定しましょう。

  1. ターゲットをイメージする
  2. ターゲットの抱える悩みを言語化する
  3. 言語化した悩みを解決するために検索しそうなキーワードを検討する
  4. 検索ボリュームを調べる

今回の記事で解説した内容を参考に、SEOい取り組み、自院サイトやコンテンツの上位表示を目指しましょう。

患者さんの施術をしながら、自院サイトのSEOに取り組む時間がないとお困りの方は、弊社なかみにご相談ください。

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